企画元:ポラリスの英雄歌様【illust/80979654】
「 嫉妬の味か。大人の味ってやつだな 」
◆行乃野行之 Yukino−Ikenono
運命数9/青月国/20pt
skill:万里褒翼
俺/お前、呼び捨て等
運命数該当により死亡いたします
◆行乃野家
はるか昔に精霊と人間が結ばれてできた家系。
精霊の血があまりに濃かったため、何代か続いた今も精霊の特徴が濃く残されている。
他者が自身へ抱いた感情…例えば愛情・感謝・憎しみ等を食糧とする。
味の好みは個人によって様々。
普通の食事でもまかなう事は可能だがすぐ空腹になってしまうため、コミュニケーションの得手不得手は彼らにとって命に関わる。
背中の翼は条件次第で大きく成長することがある。
寿命は人間程度。
◆素敵なご縁をいただきました!
カタル・アルバさま【illust/84078743】
「アレがあいつの愛情表現なんだよ。俺だけわかってりゃいい」
実はほとんど覚えてねえなんて言ったらまた拗ねるんだろうが…。
あー…。多分。多分な、最初は女だと思ったんだよ。まあ結局間違っちゃいなかった。
一瞬だけ甘い香り。新しいファンでも増えたか?と思って振り返った。あれがお前だった、よな?
怒るなよ。あの頃は歓声なんてただの飯だったし。甘い言葉の一つや二つ、言えねえとこっちは食いっぱぐれるんだ。
…ああ、そうだな。『なんとなく』
なんとなく振り返って目が合った。
「あ?なんだ男か。応援どうも」
思い出してきた。あん時のお前、すげえ顔で睨んできたんだよな。
そんな印象でも意外と顔を合わせるもんだから、変わった奴だなと思ってたよ。
*
「最近お前味が…いや、別になんでもねえや。…なんかあったか?」
「“貴方“に“私“、そっちが素か?へーえ。ややこしい在り方なんだな。そりゃ呪いか?
はは、顔と感情あってねえぞ。もしかして自分でも気付いてないのか?あーあ、お前相手が悪かったな!」
その表情の裏に何を隠しているのか覗けてしまってからの少しは、ただの興味だった。
まあからかってたと思う。段々と増えていく感情の色を見るのが面白い。
育ちかけの感情は、他のありふれた感情たちより新鮮に思えた。
運命なんてもんは特に信じちゃいなかったし、今も特別そうでもない。
ただそれがお互いに影響する何かだとするならなんとなく信じてもいい。
俺の存在がお前を変えることができたと言うなら、逆だってそうだ。お前の在り方が俺を変えてる。
例えば嫉妬なんてヒトのどろっとした部分の寄せ集めだと思ってた。お前のは…いつもなーんか一生懸命でなあ。ヒトの感情はまだまだ色々あるんだと思ったよ。
俺も行乃野の家名を背負う後継ぎなんでね。適当に遊んだら適当に来た見合い話でも受けようと思ってた。
一人を好きになるなんて、俺が一番思ってなかったさ。
***
「あーあーあーあー。長男が出張る程の討伐かよ。結構かかるだろうなァ面倒くせえ。
マリー、応援になんかくれ。
物じゃなくていい、言葉がいい。
その声があれば飛んで来れる」
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◆新規家系で失礼いたします〜〜よろしくお願いします!
・メッセージ送受信状況はキャプションに明記します。
・子世代に一族の特性を引き継いでいただける場合は解釈等ご自由にしてくださって構いません。
◆不備がありましたら教えてくださるとたすかります。。
2020.1028
◆
かわいい娘も息子も誰に似たんだかひねくれ者で困る。
なぁマリー?
待たせて悪かった。
ただいま。
2020-09-03 19:08:38 +0000