【SDF3】泉の娘/ベルダ【第1期】

みやま
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Sag Dem FruhlingⅢ【illust/80086753
※身内企画

ギリギリの参加ですが、よろしくお願いいたします。

8月23日 0:32 メッセージ送信しました。

 泉のそばを通るなら、花を一輪捧げなさい
   持たないならば通せはしない
 泉の水を汲むのなら、絹を一束捧げなさい
   持たないならば汲ませはしない
 そして、泉にその身を沈めてはならない
   沈んだものは泉の娘のモノになる

 ――とある民話より抜粋

「命をかけて、私を愛して」

■Profile
Name:泉の娘(個体名は持たない)
→名をいただきました!
名の契約:ベルダ

【所属】医師 【性別】女
【年齢】不明(年を数える文化がないため)
【ポイント】討伐力:7/幸運値:3
【末尾ID】1

一人称:私(わたくし)
二人称:あなた、坊や

***素敵なご縁をいただきました***
宙を識る人:ヘルメスさん【illust/83534881

私は泉の娘、8番目の泉の娘。
水から離れられない私だけれど、私にはお友だちがいる。
その人と出会ったのがどれほど前なのか、実はあまり覚えていない。それほどに長い時を共有できる、大切なお友だち。
水の色を写した私と違って、宙の色を写して輝く髪がとても美しい、少し無口なお友だち。

「お久しぶりね、ヘルメス。いつも綺麗なお花をありがとう」
「前に話してくれたお仕事は終わったの?とても美しいものを作ると言っていたでしょう?」

あの人はいつも、訥々と、私の見られない世界のお話をしてくれる。泉の外へ行ってみたいという私を慰めるように、あの人の見たもの、作り出したもの、あの人にとって代わり映えのしないもの、あの人にとって美しいもののお話を、その無口な唇で紡いでくれる。

人の子が少年から青年になって、親になって、死んでいく傍らで、変わらない私とあの人。いえ、あの人はたまに金属の光沢が増えていたけれど。

そう、世界は変わらないと思っていたの。
宝を奪った不届きものが現れるまでは。

「ヘルメス、私は討伐隊に加わるわ。あの花は"泉の娘"(私たち)にとっても宝だった。それを、それを…!」
「ああ、私にこんな怒りがあるなんて知らなかった」

皮肉にも黒魔女によって私の世界は広がったけれど、あの人は変わらず泉を訪れてくれる。
ずっと続けてきた日常が愛おしいと思った。

そんな日々の中で、あの人に「今までとは違う形で共に生きないか」と突然言われたわ。
全然ピンとこなかったものだから、「討伐隊として一緒にがんばりましょうね」って答えたら、黙って考え込んでしまったの。
あの人が黙り込むのは、あまり珍しくないことだから、続く言葉を待っていたわ。
そうしたら、あの人から出たのは「名を捧げたい」という"泉の娘"にとって特別な言葉。

驚いたの、あの人が私を思ってくれているなんて、考えたことがなかったの。
でも、その言葉をもらったとき、この胸は確かに高鳴った。嬉しいと、心がこぼした。
私は、あなたを愛せる。

「ねえ、ヘルメス。名の契約は絶対で、契約の破棄は許されない。私を裏切ったら、あなたを殺すわ。でも、あなたを殺したくない」
「だから、命をかけて私を愛して。あなたの最期の一瞬まで、私を愛し続けて」
「私は、私の全てをあなたに捧げるわ」

あの人から名を捧げてもらって、それを受けとる。自分の根幹が変化して、"泉の娘"でなくなった私は、あの人の深い、深い、透き通った愛に沈んでいく。
じわり、じわりとあの人の愛が体を満たしていく。

ああ、私はこんなにも、あなたに愛されているのね。こんなにも湧き出でる感情を抱えていたのに、上手く言葉に落とせなかったのね。
私も、どうしてあなたの愛に気づかずにいれたのかしら。

「ふふ、あなたって本当に不器用なのね」
「ヘルメス、あなた、私を愛してくれて、ありがとう」

私はベルダ。ヘルメスの時を共に生きると誓った、あなただけのベルダなのよ。

■About Race
泉の娘
"母なる水源"から発生する精霊の一種。
個体ごとの名はなく、発生した泉が"母なる水源"から下って何個目の泉か、で呼ばれる。
(例:3番目の泉の娘、5番目の泉の末娘、など)

泉の娘は、水辺から離れることができず、陸にあがれない。
ただし、"母なる水源"に連なる場所であれば、水脈を通って移動することが可能。

娘が発生した泉には治癒の力が宿り、軽い風邪や怪我であれば、泉の水を飲むか患部にかけることで、たちどころに完治する。
それに尾ひれがつき、泉の水は万病に効く、とされて森が荒れたことがあるため、娘たちは排他的な個体が多い。
しかし、泉の水を汲むには対価が必要であるが、押しかけた人々の多くは、対価を捧げられずその身を滅ぼすこととなった。

泉の娘は総じて美しい容姿を持つため、娘との恋物語は世間に多くあるが、そのほとんどが悲恋である。

■Character
8番目の泉の娘。
泉の娘としては珍しく、外の者に対して寛容で、外の世界に興味を持つ個体。
森に遊びに来た子供に花をもらい、他愛もない日常の話を聞くのが好きだった。

黒魔女が宝を奪ったことで、そういった平和な日常も失われてしまい、すべての元凶に報いを受けさせるため、討伐隊への所属を決めた。
とはいえ、泉から離れることはできないため、対価を前払いで受けとることで、"医師"へ泉の水を提供している。
"医師"の駐屯地近くにある井戸が、偶然にも"母なる水源"に連なることが分かったため、緊急の場合はそこから招集がかけられる。

美しいものを好み、誇り高い者を好む。

■Skill
*癒水
泉の娘が生み出す水。泉の水よりも効果が高く、それなりの怪我でも治すことができる。病気にも効く。

*名の契約
泉の娘が、恋しい相手と結ばれるための唯一の方法。
相手が愛をもって、泉の娘に「名前」を捧げ、泉の娘がそれを受け取ることで、泉の娘の存在が変容する。
泉の娘は捧げられた「名前」の存在となり、「名前」に愛が供給される限り、娘は相手を愛し、添い続ける。
相手の死後は、名前に残った愛の分だけ生き、静かに死ぬ。
ただし、死別以外で愛の供給が途切れた場合(主に相手の心変わり)、娘は「名前」の破棄、すなわち裏切りとみなして相手を殺す。
「名前」を破棄された娘は、泉の娘には戻れず、死ぬことができない歪な存在となってしまう。

■About Relationship
既知関係等まったり募集しております。

不備がありましたらご連絡お願いいたします。

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2020-08-17 16:19:40 +0000