Sag Dem Fruhling Ⅲ【illust/80086753】
開催おめでとうございます。今作もお邪魔いたします。
◎8/21 キャプション編集
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火を燃やせ、狼煙(のろし)を上げろ!
煙が冥土の先導者。
火を燃やせ、蝋を燃やし尽くせ!
骨の髄が熔けるまで。
お前の全てが灰に成るまで。
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「僕の最期(かたち)、もう僕だって判らないかも。だから泣かないでほしい。」
「力を持つことは、力に殺されるということ。あの愚かな黒魔女も。そして、この僕も。」
「もう亡骸を見るのは厭だ…だれも見送りたくない。」
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■焚匂(フューム)
ago 23│high 189│♂│王師
point 10 [ 討伐力:9 + 幸運値:1 ]
ID=5
“骸纏う者”と呼ばれる魔法使い。
生きた動物、それらの死骸と会話ができる。
代々続く葬儀屋を営み、焚くと除霊効果のある特製の線香を持ち歩いている。いつも外套(マント)を深く被り、甘い香りを燻らす。
根暗に見えるが話せば意外と気さく。勘が動物並みに冴えるので相手の気持ちは表情が見えなくても、なんとなく解るらしい。
虫も殺さないような顔で容赦なく敵を殴る。18歳の時から討伐に参加している。奇病の進行が速い。フュームの症状は左腕を中心に顔や首元、背骨からも骸(ほね)が突出している。
† † † † † †
「僕には、なにも云わなくても解ります。でも、
僕はあなたと話してみたいです…せっかく、まだ生きてて話すための口があるんですから。」
「この身が死へ進んでいこうとも、大事なものを生かせるなら それでいい。死は“終わり”ではないからね。」
(痛た…背中がなんかチクチクする…腕もかゆい…。はぁ。)
† † † † † †
*8/9 素敵なご縁を結んでいただきました
たまゆらさん【illust/83074287】
貴女の心に、僕は何と声を掛けられるだろうか。
悲しみを拭うことは難しい。こんな家業だから、幼い頃からそのことは知っていた。貴女も。
戦がある度、貴女は口を閉ざした仲間を連れて現れた。何度も何度も。気丈な心が何度も折れそうで、震えていた。でも、いつも何も言えなかった。はずなのに、
「なんだか、不思議です。ずっと前から知り合いなのにずっと見ていただけで。たった一言交わしただけで、今は貴女がこんなに近くにいる。」
「死にたいわけではありません、死にたくない。でもそれ以上に、だれも失いたくないから…でも、貴女に諭されると…つい、恥も痛みも忘れて泣いてしまいそうなんだ。」
「…ほんとうに僕の香を辿って来たんですか?」
ずるいひとだな、甘い香りを忍ばせて誘っているのは貴女のほうだ。名前を呼ばれるだけで火が着きそうなくらい…。
僕はいつも貴女のすぐ傍に居ます。この心が在る場所は、貴女のほかに居ないのだから。
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■骸廛う者 【ほね-まとうもの】
獣の死骸(コープス)を操る魔法使い。
身体に動物の骨を纏って(生えて)いるのが特徴。“火”と“煙”と“灰”が重要な魔法具。近代は葬儀や供養、除霊を生業としている。
彼らに葬式をしてもらうと、死者があの世へ逝っても生者との繋がりが切れることなく、あの世で必ず再会できるという。
また“骸纏う者”は魔法を使う度、死骸と同調していく“奇病”(代償)を持つ。骨格が歪(いびつ)に変形し(いろんな動物の骨が体のあちこちから生えてくる)、最期には人の形を保てず奇妙な姿で死んでいく種族。個人差があるが痛みに耐えきれず命を削る者が多い(平均寿命35~70歳)。
古くは獣使いを源流とする種族。特別で強い繋がりが術をより高めると考え、その関係は死後も続く。亡骸を焔と煙で弔い、天と地を結び新たな命を与え死骸獣として再び現世へ喚び寄せた。しかし求めた強さはゆっくりと命を削り取っていく。
└死骸獣(コープス)
“骸廛う者”が独自の魔法で造りあげた使役獣。邪悪な意思や悪霊を絶つことに優れているが、生き物の生気を奪う厄介な存在でもある。強力になるほど“奇病”が進行。この世のものではなく、複数の獣の骨格を組み合わせた奇妙なものが数多くいる。
■スキル
└ Ⅰ煙葬(クリメイシャン)
炎魔法。死者を導く灯りにも、敵を骨の髄まで焼き尽くす豪火にもなる。煙も自在に操る。
└ Ⅱ骸廛(ウェスティオ)
召喚魔法。複数の死骸獣を使役したり自ら凱のように纏って肉体を強化して戦う。使用する代償として死骸と徐々に融合していく。
*ご連絡の際はメッセージにて、即日~三日以内にご返信いたします。*キャプション随時編集
ナリユキ(@nariyukiki)
2020-08-06 17:28:18 +0000