今回のイラストは、前回の「“Schneider”さんのお誕生日に駆け付けた、剣城あきら。」(illust/82419410)の投稿以来、1ヶ月ぶりという、本当に久しぶりの投稿になります。
今年・西暦2020年(令和2年)は、『ニルスの不思議な旅』の本放送約40周年です。
西暦1980年(昭和55年)の本放送から、今年・西暦2020年(令和2年)も愛されて、親しまれている、伝説の傑作アニメーション。
西暦2020年(令和2年)も半分以上が過ぎましたが、最新・過去に関係なく、『ニルスの不思議な旅』のイラストで盛り上げて行きたいです。
夏のイラストは、主に水泳や水着や、浴衣などが多いです。
わたしは、『ニルスの不思議な旅』のニルスが、夏らしく、競泳パンツ(!!)に着替えた姿を描く事が多いのですが、今夏は、新型コロナウィルスの感染拡大防止による、海水浴場やプールの休業・中止が多い為に、「ためらい」を感じました。
この為に、今回のイラストは、「原点回帰」を図ったイラストにしてみました。
今回のイラストですが、実は先日、士気高揚の為に、群馬県北群馬郡榛東村の陸上自衛隊相馬原駐屯地の、第12空中機動旅団・第12ヘリコプター隊第2飛行隊に宛てて送った、暑中お見舞いの絵葉書、いわば最新版が、原版になったものです。
投函する前に撮影した、暑中お見舞いの絵葉書の一部を、トリミング加工してリサイズしました。
イラストが、やや明るめに見えるのは、デジタルカメラの光量調整によるもので、ストロボは使用していませんが、盛夏の眩しい日差しが降り注ぐ、スウェーデン王国南部、ニルスの故郷であるスコーネ地方の郊外に旅行に出かけて、ニルスが丘の1つに登って、もの静かにスコーネ地方を見渡して、一息ついている、とイメージして頂ければ、何よりです。
ニルスは、ハムスターのキャロット、鵞鳥のモルテンと共に、アッカ隊長が率いる雁の群れと共に、一年という「時」を通じて、旅をしました。氷の海を飛び、山や野を超えて、大自然の厳しさに触れて、様々な動物や人間に出会い、様々な事件や不思議な体験を経験して、強さと優しさと凛々しさを備えて、大きく成長しました。
今回のイラストは、丁度「夏休み」という事もありまして、成長したニルスが、久しぶりにスコーネ地方に出かけた、というイメージも込めながら、描いています。今回は登場させていませんが、ハムスターのキャロットも同行しています。
今回のイラストは、全般的に、春に投稿したイラスト(illust/80643796)の延長として、描きました。
そしてまた、今回のイラストは、ニルス自身もさる事ながら、バックのスコーネ地方の風景にも、重点を置いて描きましたが、後者に関して言えば、今年・西暦2020年(令和2年)は、『ニルスの不思議な旅』のニルスが、本放送約40周年を迎えましたから、それにも多少関係している事です。
例によって例のごとく、ニルスの髪型と瞳の光、シャツの色は、アニメとはやや異なりますが、全体的にアニメそのままの姿を損ねないようにしました。ただ、季節柄、シャツは独自に、約3年前のイラスト(illust/64369844)と同様に、半袖のTシャツに変更しまして、清涼感を強調しました。
ニルスの服装は、半袖のTシャツに変更した以外は、基本的にアニメ(というよりは、これまでに描いて来た姿)と同じです。
もっとも、スウェーデン王国北部のキールナの、或る年の7月の平均最高気温は17度となっていましたから、ニルスも半袖のTシャツでは、一寸ばかり寒いでしょうか? もっとも、夏のスコーネ地方ならば、若干暑い(?)かも知れません。
トレードマークである真紅の毛織の三角帽子の後端は、夏のスコーネ地方の朝の、爽やかな涼風に、僅かに靡いているように表現しまして、帽子の後端に装着された、金属製のホイッスルも表現しました。ニルスのTシャツとベストも、夏のスコーネ地方の朝の、爽やかな涼風に靡いているように表現しました。
ニルスの表情は、少し大人っぽくしながらも、少年らしい純粋さ・誠実さに加えて、強さ・優しさ・凛々しさを備えて、大きく成長した後の姿であるが故に、やんちゃな一面から一皮剝けた、強い意思をさり気なく強調したものです。
右手は、葉書のスペースなどの都合で途切れてしまいましたが、高倍率の双眼鏡を構えているように表現しました。
当初は、ニルスにレイバン・クラシック・エビエーターというパイロット・グラスも、掛けさせてみようかと思っていました。しかしながら、パイロット・グラスを掛けると、瞳が隠れてしまうので、今回のイラストでは省略しました。
今回のイラストでは、新型コロナウィルスの感染拡大防止による、海水浴場やプールの休業・中止が多い為に、不満と遣る瀬なさの「反動」もありまして(!?)、バックに多少こだわって、描いてみました。
バックは、『ニルスの不思議な旅』の劇中にも登場する、スウェーデン王国の南部、ニルスの故郷であるスコーネ地方の風景で、アニメ関係の書籍の写真を参考にして、スコーネ地方の良く澄みきった空気もイメージしながら、それらしく描き写してみました。『ニルスの不思議な旅』では、背景美術が重要にもなります。
遠方の山や樹木は緑色、畑地は松葉色、平地や道は黄色で、各々表現しました。御覧の通り、あっさりとした表現になりましたものの、皆様にスコーネ地方の自然の風景を堪能して頂けましたら、幸いです。
例によって例のごとく、着色は殆どマジックを使用していますから、陰影は付けていません。着色の際には、「色ムラ」が出ないように、十分気を付けましたが、陰影が付かない分、あっさりとした印象になるかと思われます。
何よりも原版が、第12空中機動旅団・第12ヘリコプター隊第2飛行隊に宛てて送った、暑中お見舞いの絵葉書ですから、イラストはなるべく明るく、爽快感が溢れるように表現しました。ニルスが、良く澄みきった空気を感じながら、故郷であるスコーネ地方の風景を見渡す、穏やかな表情は、最初の台詞もさる事ながら、
「あの不思議な旅では、ぼくも何かと鍛えられたし、人間的にも大きく成長しました。まだ暫くの間は、新型コロナウィルスとの戦いが続きそうですが、お互いに、負けずに頑張りましょう!!」
という意思表示でもありますが、半年以上にもわたった「特別な体験」を経て成長したニルスのバカンスは、非常に和やかな雰囲気のものになる事でしょう。
機会があれば、ニルスが、ラップランドの湖の1つで、競泳パンツ姿で水浴び(水遊び)でもしている姿が、描いてみたいです。
今回のイラストでは、ニルス自身もさる事ながら、バックの、ニルスの故郷であるスコーネ地方の風景の表現にも、自然に気合いが入りましたが、出来る限り力を入れて描きましたから、気に入って頂ければ幸いです。
2020-08-04 03:00:01 +0000