「俺たちはもっと動けるんだ。騎士を守れるんだ、支えられるんだ。なのに、どうして動かないんだ…?」
前回【illust/83329294】に続く作品です。
こちら【illust/83294527】でボソッと言われた事に対する反論になります。
これの後、こちら【illust/83256639】の流れに向かう感じになればなと思います。(感情を思いきりぶつけてるわけではないですが、非難する形となっているので)
■補足
作品内で色々書いていますが、これは二人の所属していた部隊での経験から考えた基本戦術。刀剣などの近接系武器人が騎士と連携する事を前提とし、共に戦う場合を想定した戦術です。
二人は現在、刃渡り四十センチまでの籠手剣形態を模倣出来るので二人で連携する場合はこれで戦っていました。(変形能力は片方だけが使用し、もう片方は使わず騎士と同等の条件で戦っています)
※この籠手剣模倣は武器本体から展開する鋼糸刃を編み、刀身を形成するという過程を経て再現したものであり、武器としての本体部分は変形しておりません。
主催者様にもメッセージにてお伝えし、許可を頂きました。
この模倣形態は刀身の編みに手間がいる、本来の剣の武器人よりも切れ味が劣る、糸を解くまで鋼糸刃としての行使が不可能になるなどの多くのデメリットを有しています。
武器としての自身を弱体化させ、騎士が比較的扱いやすい形態になる事を優先した形態です。
ちなみに二人はその部隊にて「苦手分野云々と駄々を捏ねるな、得意な戦い方が出来ない事態はいつでも来るのだからある程度こなせるようにしろ」と隊長と先輩たちに叩き込まれているので大抵の戦い方は出来ます。
道具として使おうとすれば相手を選びまくりますが、連携となれば実は大抵の人と組める武器人です。
そもそも二人は道具扱いに不満を持っていましたが、「まぁ初心者ばっかだから初めに教える事としてはそうなるよね」と思ってはいました。
しかし模擬戦でモブの姫チーム何組かと戦っていて「あれ?」と思い始めます。
レオニスの武器人が戦闘時、変形能力を碌に使わないので奇妙に思ったわけです。
その後レオニスの武器人であるフェルチェくん、カルムさんの反応から『レオニスの武器人は変形能力よりも変形形態を強く意識している』事を確信しました。
単独戦闘で武器化はするのか尋ね、しないという返答に「武器人としての戦いに馴染みがないのか」と言った際、お二人が『完全武器化こそが武器人としての戦い方だと響が主張している』と思ったためです。
響自身としては「武器化半武器化の切り替えをしないのか」という意味での発言でした。
響たちはこの戦いを子供や所属歴の浅い武器人が出来ない事を責める気はありません。経験を積めばいいだけなので。
しかし数年は所属している武器人が、このやり方をしようと考えた事がないのはどうなのかと感じています。
それで危険に晒されるのは、他でもない騎士なので。
■お借りしました
カルムさん【illust/82444381】
通常時【illust/81299979】
一コマだけですが
シャノさん【illust/81301905】
響【illust/81333513】
2020-07-31 04:23:43 +0000