ﾋﾊﾞﾘｯｸｽタイちゃんギンちゃん・2号店の厨房にて…。
「辛口カレー導入して正解だったかもな～、結構評判いいみたいで安心したよ」
「そうだねー、これからは辛さをどんどん極めていくよ！」
「す、スマ虎……ちょっと聞きたいんだけどさ」
「ん？どしたの？」
「ここにある調味料って……？」
「あっ、これ？？全部私が持ってきたんだ！」
「Oh……気合入ってんな～……恐らくこの中で一番辛さに強いんじゃないか……？」
「うん、多分そうだね！まだまだあるから今度持ってくるね！」
「味見するブラジャガも大変そうだよなぁ……でも辛いのは得意だって言ってたっけか」
「そうそう！あのブラジャガさん、食べただけでスコヴィル値もある程度分かるみたいだよ！」
「さすが絶対味覚……そこまで分かるのか……」
「味見最強クラスのブラジャガさんもいることだし、辛口カレーをウリにするのもいいかもね！ガルちゃん！」
「あっ、スマ虎……もう一つ聞くけど」
「ん？今度は？」
「アムールトラって辛いのに滅法強いのか？」
「あ～……あのアムちゃんね！激辛好きだよ！」
「えっ？スマ虎もう知ってるの……？？」
「だって私を辛いもの得意にさせたの、アムちゃんだからね！」
「ま、マジか……！」
「そういえばアムちゃんとは全然会えてないな～……元気にしてるかな？？」
「アタシも全然会えてないよ……というか、アタシと辛味について全然話してくれなかったけど、本当だったんだな……」
「もしうちの店に来たら、とっておきのカレーを用意してあげたいよね！」
「アムールトラね～……一見温厚そうな雰囲気だけど、そんなに辛いの好きなんだな」
「アムちゃんはね、物凄く不機嫌な時に本気出すんだよ！」
「ん？不機嫌な時……？」
「まぁ一般的に周りからは“ビースト化してる”って言われてるんだけどね～」
「なるほど……ビースト化か……」
「とにかく、アムちゃん来たら温かくお出迎えしようね！」
「う、うん……」
2020-07-12 20:59:32 +0000