ギルエリ落書き

碧玊
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姐さんを可愛く描きたい一心でお絵かきに励んでいます。

これ描いてる間に世界各国のフライパンをネットで検索してたんですが、いつも姐さんが使っているフライパンがドイツ製だったらめっちゃ萌えるなぁと思いました。たまにオシャレなイタリア製とかフランス製なんか使っててギルさんがジェラシーを感じてたらもっと萌えます。そういえばフライパンは姐さんが体のどこかにいつも隠し持っているんですよね。じゃあ人肌に温まった状態ですよね。そんなフライパンがギルの顔とかにヒットしたらその瞬間ギルさんは姐さんの温もりを文字通り肌で感じることができるわけで、更にそのフライパンの素材がアルミや銅だったら熱伝導も鉄より良いじゃないですか。ギルさんがそれに気づいた瞬間の心の爆発っぷりはきっと400字詰め原稿用紙10枚でも足りないくらいだろうなと思う訳です。俺様日記が捗りますね。

あと今回の落書き4枚目に描いたカリーヴルストのイラストでちょろっと思いつきました。姐さんが何か美味しいものを食べようとした瞬間にいつもギルさんが狙いすましたかのように最初の一口目をパクリと食べて逃げてたら、当然姐さんは怒って追いかけて、でも結局いつも逃げ切られて悔しい思いをしてしまうんです。この時のギルの思惑としては片思いの幼馴染が美味しいものを目の前にして食べようとしている最高に可愛い顔を至近距離で拝めて、なおかつ彼女の手まで握れたりあわよくば腰に手を回して密着できる大チャンスです。思いついたが最後、やめる理由などありません。
しかし姐さんとしてはせっかく食べようと思っていた美味しい一口目を憎いあんちくしょうに奪われる怒りしか残らないし、いついかなる時も彼奴の気配を探して目をギラつかせていなくてはならず、せっかくの息抜きタイムなのに気が抜けない。そこで姐さんは一計を案じます。目には目を、歯には歯を。すなわちギルさんが何か食べようとした瞬間、同じように一口目を奪ってやろうと考えたのです。にっくきギルベルトめ、食べ物の恨みは恐ろしいのだ。至福の一口目を奪われるこの気持ちを思い知るがいいわ。
かくして姐さんは決定的瞬間を逃すまいとこっそりギルさんの後をつけることにしたのですが、そういう時に限ってなかなかチャンスは巡ってきません。たまに誰かに何かをもらっていたとしてもサルミアッキだったりシュールストレミングだったり鮒寿司だったりアーサーの焼いた真っ黒スコーンだったりして、うっかり手を出すとこちらも倒れかねないものばかり。あまりにロクなものをもらえないギルさんにちょっぴり同情しそうになりますが、ここでほだされてはいけません。尚も辛抱強く尾行を続け、ついにギルさんがカリーヴルスト屋台で1皿ゲットした瞬間を捉えました!姐さんは気配を消して忍び寄り、ギルさんが最初の一口目を口に運ぼうとしていたその左手を自分の両手ではっしと掴み、爪楊枝に刺さった出来立てカリーヴルストを夢中でパクンっ!! と頬張りました。突然のことに目を丸くして固まっているギルさんを見て、姐さんはようやく満足しました。ついに復讐は遂げられたのです。一日中歩き回って疲れていたのでお腹はペコペコだったし、カリーヴルストはとっても美味。おまけにギルさんは見たこともないようなマヌケ顔でぽかんとこちらを見つめています。すっかり気分を良くした姐さんはギルさんの手を握ったまま満面の笑顔で「ごちそうさま!!」と告げ、軽やかな足取りで家に帰りました。
一方、ギルさんはたった今自分の身に起こったことについて一生懸命考えを巡らせていました。もしかしてさっきのエリザの行動は俺様の真似だったのか?あんな可愛いことで仕返ししたつもりだったら超萌えるんですけど。あっそうだアイツが仕返し扱いであんなことしてくるんなら、コッチも別の手を打つかケッセセセ。
それから数日経ったある日、またもやエリザさんはギルさんの買い食い現場に出くわします。上手に気配を消していたつもりでしたが、不意にギルさんは振り向き、姐さんはビックリします。しかもギルさんは「ほら食えよ」と焼きたてパンをちぎってエリザさんの口元へ近づけてきたので、慌てた姉さんは思わず口を開けてそのパンを食べてしまいました。「美味いか?」「え、ええ、そうね」ニヨニヨと嬉しそうなギルさんは自分もバクバクとパンを頬張り、何事もなかったかのように「じゃーな!」とその場を去って行ったのでした。
姐さんは学習しました。もうギルに「一口目奪い食い」は通用しないのです。怒りもしなければ悔しがりもせず、それどころか敢えて一口目を寄越してくる余裕まで見せつけられては、こちらもそれなりの対応をしなくてはいけません。子供染みたイタズラは終了です。おのれギルベルトめ、今に見ていろ。大人の余裕を見せつけてやるわ。
それからというもの、姐さんとギルベルトは何か買い食いをするたびに率先してお互いに最初の一口目を「あーん」してあげるようになりました。ギルさんは大好きな姐さんと一緒に美味しいものを食べられてとても幸せでした。姐さんはギルさんのイタズラを未然に防ぐ方法を見つけた上に美味しいものを食べられて大満足でした。こうして二人は周りから見ればただのリア充カップルとなったのでした。おめでたしおめでたし…という感じの話を誰か書いてくれないでしょうか。待ってます。

#Gilbert/Elizabeta#gilbert beilschmidt#Elizabeta Hedervary#キャプション愛

2020-06-28 13:49:40 +0000