名有りを討つときは斬艦刀(アウルにはジャベリン)。 フリーダムを描く余裕はなかった。
あとデスティニーの血涙みたいな顔のラインをインパルスでやりたかったのでいろいろと捏造。
地球とプラントが一丸となってロゴス狩りに励もうという場面において、目的がはっきりしない不確定要素であるアークエンジェルを排除したい……という動機自体は正しいんだけど命令内容は意図を問い詰めることでも捕獲でもなく「撃沈」という過激なものであり、それに対してはアスランだけでなくタリアも疑念は抱きつつも職務を全うしなきゃならない立場でありその中でもなんとか折衷案を模索しようとする一方、エースパイロット・シンは殺る気満々であった。
出撃前の表情や最後の泣き笑いなど、この回のシンは露骨に悪役っぽく描かれてるなぁーとか。 実際このとき彼を突き動かしていたのは9割がた復讐心なので、あんまりヒロイックに描かれても困るのだけれども。
しかしそんな彼もステラの仇討ちを果たしてクールダウンし、加えてアスランの叱責を受けることで今度こそ正しい力の使い方を学び人々の平和を守正義の主人公として覚醒する……と思っていたのだが!
あとこのあたりからレイのシンに対する接し方がやけにねっとりとしてくる。 これも今見るとそっち路線の視聴者に向けたファンサービス……ではなく、シンを洗脳もとい懐柔するためのムーヴなんだろうなぁ、とか。
ここらへんからのレイのスタンスは一貫してシンに対し肯定的であり、シンにとって「信頼できる仲間」という立場をとり続けている……というより、もしかしたら士官学校の頃からずっとレイというか議長の計画通りなのかもしれない。
でもこのあたりでの図式に至るまでには割とレイでも予測出来てない要素が結構あった(主にステラ関連)わけで、厳密にはステラの件をきっかけにこのやり方での懐柔策に路線展開した可能性も……?
ちなみにこの回はなにげにバクゥやらバビやらザウート(ガズウートだったかも)やら偵察ディンやらと量産機の戦闘描写が多く、ちゃんと玩具販促も考えてるんだな~と思いかけたが、この中でちゃんと立体化されてるのってバクゥだけだったような気も。
考えてみれば運命における目玉MSであったはずのザク(とセイバー)ももう長いこと出番ないし、スポンサーの意向に全力で喧嘩吹っ掛けるスタイルも富野リスペクトだったりするのだろうか(深読み
とりあえずバビとザウートHG化しないかなぁ……
2020-06-11 21:27:44 +0000