とある中東の国の若き四属神官達
土の神官カイ、火の神官サイラスの2人は黙々と
風の流れを待っていた。
元々寡黙な土の神官カイ、
口数は多くないが不機嫌だと無口になる火の神官サイラス、
初めこそポソポソと言葉を交わしていたものの、そのうち
聞こえるのは自然の営みが織りなす陽の光のような音のみ。
と、蜘蛛の糸ほどに頬を掠る気配。風というにはあまりに
微弱で捉えようのないもの。しかし四属の神官である2人には
確実に伝わるもの。
それからすぐにフワッと一陣の風が舞い降りる。
カイ 「着いたようだな… 」
サイラス「…あぁ… ったく… 」
ミリアム「ごめー… …あ、誠に申し訳なく…」
「・・・ ・・・」
2020-06-06 06:49:26 +0000