【死繋】月見里 千里【生者】

箇々子
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死んだらあなたと繋がれる。|illust/81100539 ✦主催様確認済

✤20200609素敵なご縁をいただきました

渡来有栖ちゃん|illust/82144234 (有栖ちゃん、有栖)


いつも通り、死んだように倒れる。
自分としてはだた睡眠しているだけなのだが、みてくれはどうも死人同然らしい。
ふと、気配がしたような気がして、ぱちりと目を開ける。
……目の前に女の子の顔がある。どこか驚いた表情で、こちらを見ていた。
少しばかり近い気はするけれど。と、体を起こして伸びをする。

「…あれ。人だ。珍しいな…うーん、寝た。もー、来たなら言ってくださいよぉ、声かけてもらえればみっともない死に様みたいな……ウン??君浮いてない??」

学ランを羽織った、頬に傷を負った少女が宙をうき、こちらを見ている。
……まあ、そんなこともあるか?と寝起きの頭で適当に現実逃避した。
後に、また首を傾げることとなる。

「あれ、有栖ちゃんいらっしゃい。ていうか住み着いてんのかねぇ。
別にいいよ、ここ僕だけしか住んでないからね。
たまに騒がしい客も来るけどご愛嬌ってことで一つ。
何しろ人は好きだしね、暇つぶしになるし」

「まあ、幽霊は初めてだけど別に悪いことせんでしょ、君は。
何しろ可愛らしい子だし大歓迎さ。…モデルやってたの?
流石にファッション誌は…今度中古本でも見に行ってみるかい。
パンケーキ?いいよ、金はあるからいつでも」

「ン~?声はかけたよ?それにちょっと近所のコンビニだから別にいっかって。
ああ、ハイハイ、ごめんごめん。
可愛い顔が台無……いや、怒ってても対して変わりないな。
だから、いつでも可愛いって話さ、当然だろ?」

「ん、ごめん聞いてなかった。なんて?
何怒ってんだよ、今日機嫌悪いな。いや、ごめんて。
何でぼーっとしてたか? いや、その。
いやー、声が心地よかったから眠くなってな……だからなんで怒るんだよ」


「どうする? 俺を連れて逝っても構わないが。
なあに、俺は俺がどうでもいいんだ、お前が望むなら手を取るとも。
俺を望む限りは、全てお前の物だよ、有栖。好きにしな。

……はぁ、さてはお前、ずっと俺と一緒にいても尚察する事ヘタクソだな?」

――馬鹿だな。まあ、飽きてくれるなよ。離す気は毛頭ないからな。
✤人物
月見里 千里 yamanashi senri
骨董店店主 | 25歳 | 179cm | 男性
一人称/僕、自分(たまに俺) 二人称/君(たまにお前)

骨董店を営んでおり、間延びしたような語尾も相まっていつもへらへら胡散臭いが、
怒らない人と子供には人気。
子供の溜り場になりつつあるので、駄菓子コーナーでも設けようかなと考え中。
店主なり立てのときは全身着物コーデしてたけど疲れたので現在に落ち着いた。
最近はお客さんに珈琲を入れたりして話に花を咲かせるのが楽しい。

「はいはい、何用でございましょうか~。こちらしがない骨董屋でございます~」
「いやはや、困った困った。そろそろ駄菓子屋でもしましょうかねぇ」

「――ふぅ。で? 俺はお前の為に死んで共に逝ってくれ、ってことでいいのか?」

――ということにして猫被っているものぐさで気分屋、悪態を吐く男性。
正直関心を寄せるものが骨董品と来店する客や子供くらいしかない。
基本的に何もなければ奥にある和室の縁側で死んだように倒れている。
(そのせいで様子を見に来た近所の人が大騒ぎしたことが何度かある)
自分のことは全て雑。珈琲も溜り場も他の人が関わるからなんとかしているだけ。
子供というか自分以外の人は嫌いじゃないしむしろ好き。ただ自分に無関心なだけ。

死者や冥婚に対しては自分ですら感心がないの、
まず知らない誰かと縁があった事に最初はテンションがあがる。
後に落ち着くが、やはり気分屋、どこかでやっぱり楽しそう、という感じ。
全部相手の意思を尊重するが、選択権を委ねられると頭を抱える。
死んだら生きていた以上は悲しんでくれる人がいるといいね。そう生きてたし。
生きたら? いや、ただまた同じ日を繰り返すだけじゃない?知らないけど。
冥婚の知識はそこそこ。そういう類の伝承や伝説とかは少し知っている。

✤関係者
(従兄弟)月見里天喰くん|illust/81997457 
「いやあ~お互い胡散臭さがすごいよねぇ~。あっはっは、僕だけかぁ!まぁわかるけども。あ、珈琲飲む?今から淹れるけど」
「様子見にきただけじゃん、そうツンツンすんなよ、ってうわ……俺はそんな物理でなんとかしねぇもん…お前も大概だよ…?」
「……つくづく"羨ましい奴"だよなぁ、天喰」

(友人)ロミオくん|illust/82137949 
「探してくるのはいいけどね~。どう見ても偽物なんだよねコレねぇ~……まずサインからおかしいし。あとどう持ってもこれプラスチックじゃないかなぁ。ざ、雑~~」
「んぐえっ……アレッロミオくんいらっしゃい。俺寝てた?ヤバ。あ、いっけね。失敬失敬。いや~。誰もいないと気を抜いちゃって仕方ないねぇ。あ、メンド、口調もどそ」
「いやあ喫茶店やるほど気力ないしねぇ。メニューめんどいじゃん。ほら、美味しい珈琲あげるから美味しいお菓子買ってきてお茶しよ、お茶」

(友人)水夏至重さん|illust/82166153 
「おやおや、ようこそいらっしゃい~。今日もお話してくれるんですかぁ?大歓迎ですよぉ、大体鑑定飛び回るくらいで金は稼げますし時間浪費くらいどうってことないですしぃ」
「たまに出先で美味しいお菓子に出会うことがあるんですよねぇ。その土地ならではというか。というわけで、今ここにいる貴女限定、ちょっと豪華なカフェにしましょう」
「ほら、天喰の店とは違って置物ですから、本当に興味ある人しかこないんですよここ。ま、その代りこうやってのんびり飲み食いできるわけですが。楽しけりゃいいんです」

✤既知関係はご自由に。何かありましたらメッセージでご連絡ください

「しがない男に惚れたお前が悪い。さっさと連れて逝け、地獄の果てでもな」

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2020-06-05 08:36:04 +0000