アンジェラはメイガスにするルートが最も個人的な解釈に合う
公式イラストから母ヴァルダはグランデヴィナではと言われている
アンジェラがその道を進むと容姿の類似点だけでなく、"奥義"の書や魔法の常識を覆すダブルスペル、全体上級魔法という事からして正しいかもしれない
(以下、拗らせた厄介な妄言なので無視を推奨する)
だが「アンジェラは理の女王2世ではない」
王族として正統後継者として育ったならいざ知らず、単身で旅立ち仲間と出合い、世界を救う勇者に成長する、最後はあれだけ固執していた魔法より大切なモノを見つける
ここで彼女を掘り下げる為に母と祖母を見ておくが、まず19年前の世界大戦の時に戦死した祖母は「自然の力を借りて」猛吹雪を起こし敵の進軍を食い止めている。恐らくは厳しい鍛錬の果てに精霊の力を強く引き出すアークメイジのクラス相当なのだと思われる。
この頃ヴァルダは雪原を焼き尽くす業火を放ったり最前線で世界の危機と戦い抜いている。また精霊の力を封じる術を目にしているので、それに頼らない、しかしより強い力を鍛錬で伸ばしたのだろう、故に修行の極みのようなグランデヴィナになったと思う。
12年前の竜帝大戦の時、当然クォン大陸から侵攻しやすい位置のアルテナは防衛戦をしていただろうし、出産の時期とヴァルダ自身の修行の事を考えると、あのネグレクトは外因的には仕方ない。だが当時7歳のアンジェラがそれを理解しても一人泣いて過ごした訳で、本人的にはたまったもんじゃない
まして戦後はそこからの復興、紅蓮の魔導師が出奔したのもこの頃かその前だろうし、第二次性徴期まるごと台無しになってたようなもので、そりゃあ人として歪むよね
むしろ幼稚な精神性だけで済んでるのが凄い、反抗期拗らせて城の窓壊して回ってもおかしくない
アンジェラは"頭の良い子"だったから、周りに悪戯はしても政治に忙しい母親へ直接的な迷惑はかけなかった、泣き喚いて母親に向かって暴れたりしたら変わったかもしれないけれど、王女としてギリギリ律したんだろう
だから本音が見えなくなってしまったし、魔法が使えない理由も見えなかった
で、いざ本編。精霊を味方につけると下級攻撃魔法を覚える
腕っぷしは軟弱だが代わりに得た"目に見えて成果の分かる"攻撃魔法
反面、アルテナの魔女達が使える非精霊魔法や他人を労る補助魔法は覚えない
甘えたいけど自立したくて役立たずと拒絶されたくない恐怖を敵にぶつけるように
物語中盤、様々な人や敵に出会いあれこれ悩む時にクラスチェンジである
しかし闇ルートに進むと手に入るのは上級闇魔法1つのみ
光火水風土の上級魔法を得る光ルートとはまるで違うが、少し変に思う
相反する光は仕方ないとして、なぜ基礎4属性すら使えないのだろうかと
殺傷向きは闇の方なのに
これはホセが言っていた「心が伴わない」状態だからなのではなかろうか
自分は母と違う、母に認められたい という心に囚われたまま力だけ肥大化させてしまい、クラス特性に引き摺られた闇魔法だけ覚えたのではないか
本来ならダークフォースすら出来ないのではないか
そしてマナの剣を抜いたあと、彼女は己の無力を呪ったろう、新しい魔法は1つ、友を攫われ、縋るつもりだった女神は手助け不可能と言う、それなのに自分を殺そうとした母国へ乗り込む不安は如何程か
案の定、神獣の復活を許してしまう
崩れ落ちる彼女にフェアリーはまだ希望があるという、そしてアンジェラは世界を、友を守る為に強大な敵に立ち行かう
世界を文字通り破滅させる化物達相手に挑んでいく
そんな時に禁呪の書を手に入れるのだ
クラスチェンジに必要なレベルは単に暴力のスペックだけじゃなく精神面も多分含まれてて、それこそ高潔な騎士とか血を求める狂人とかの、ある種の振り切ったイカれっぷりこそ必要なのだと思う
プロや職人の精神というか、歴史に残る英雄のメンタルというか
"世界を滅ぼす神獣を女神様が聖剣で8分割して封印したんだけど復活したから、マナの剣無しで人間の子供の自分ら3人が倒しますね"は普通に考えたら狂ってる思考回路だから、そこらへんも含めてビビらず奮起して平和の為に戦う事は"レベルが充分"なのではないかなと
禁呪の書、クラスはメイガス
かつて世界を破滅寸前まで追いやった魔女の名前と姿と力をもつと言う
つまりマナの女神とやりあった大魔女アニスに等しき力、マナへの呪いのそのもの、それに触れることはつまり魔導の深淵を追い求めたあまり人の道を外れた外道がなるもの
誰よりも魔法の力を渇望し、周りを拒絶し、心に闇を抱えて居ながら
簡単に魔法を切り捨てて、周りを愛し、心に希望を灯し続ける
世界を破滅させる力を世界を守る為に用いる
世界をめぐる過酷な旅で成長していったアンジェラにこれほど向いているものは無いのではないかと
2020-05-25 12:30:58 +0000