【恋異世】エメル=レプス【2期】

mituki
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此方【illust/78513489】の二期、二人目です。どうぞ宜しくお願い致します。

◆エメル=レプス・W・テーレガーロ Emer-Lepus=White=Terregalo
 年齢:18歳 /性別:女性 /身長:161㎝
 職業または特技:写本屋 『サブリエール』 店主、鉱石育成
 一人称:わたし /二人称:あなた、きみ

ホワイトタウンで新しく写本屋を始めた女性。
鉱石ランプの照らす店内では土人形の小人達が司書代わりを務めており、蔵書を自由に閲覧出来る。
料理本や物語等の一般的な書物から専門的な史料、魔術書の類まで取り扱う書籍は幅広く、客の希望に応じて魔法で本を複製、販売している。

◆補足・種族設定まとめ【novel/13293802

◆家族
 父:グルナ=バクラ・テーレガーロ【illust/79955005
「魔力を沢山含んだ鉱石は、魔法の護符に最適なのよね。ええ、勿論知ってるわ。
 中でも一等綺麗に育ったものは大切な人に贈る事も。ね、そこで目を逸らしてるお父さん?」

 母:クロエ・ホワイト【illust/79403506
「町の為、皆の為に一生懸命なお母さんは、小さい頃からずっとわたしの憧れなの。
 見知らぬ世界で先頭に立ち続けた強さも、町とそこに暮らす人々に向けられた愛情も。
 それでいて、自分の幸せも決して諦めなかった事も!ふふ、恋する女の子って素敵よね。
 そうね、わたしもいつか恋をするなら…お店もその人の事も、手離すつもりはないわ」

 双子の兄弟:ゼオン・ホワイト【illust/81435809
「ねえ見てゼオン、新しい本が届いたの!碧海の町を舞台にした恋物語のシリーズ最新作!
 やだ、呆れた顔しないで。心情描写が本当に素敵なのよ?ゼオンも好きだと思うんだけどな」
「ゼオンが町長を継いだ時に決めたのよ。この町で、わたしにしか出来ない事をやろうって。
 わたし達は人間と魔法使いの子。沢山の可能性を持っていて、奇跡だって起こせるんだから」


◆弟子:リトス・ホワイト【illust/82655115
「いらっしゃい、リトスちゃん!あら、今日は弟子では無くて可愛い姪っ子さんなのね?
 皆のアイドルを独り占め出来るなんて嬉しいわ。とっておきの茶葉を準備しなくちゃ!」
「綺麗に育ったわね!リトスちゃんは頑張り屋さんだから、鉱石達にも想いが通じたのよ。
 あなた達次の世代を『育む者』として、力になれたなら。わたしはとても嬉しいわ!」


◆素敵なご縁を頂きました。婚姻ありがとうございます!
 カデットブルーラグーンのタークさん【illust/81253864

 本が好きだ。それは誰かが遺したものを、受け止める為の術だから。
 連綿と続く文字を追いかけたなら、過去に未来に、異世界にだって降り立つ事が出来るのだ。

「写本屋『サブリエール』へようこそ!ええそうよ、わたしのお店。素敵な本と出逢う場所!
 本ってね、読めば読む程心育むものなのよ。知識や感情が自分の中に積み重なっていくの。
 綴られた文字に心を重ねて、物語の世界を追いかける…わたしはその時間がとても好き。
 沢山集めたんだもの。気難しやさんにもぴったりな、お気に入りの一冊がきっと見つかるわ」

 生まれ育った白の町が好きだ。この地に町を築いた人達が、沢山の愛を注いだ証だから。
 町の為に奔走する母と、町の記録を書き残す父の背を見て育った事が大きいのだろう。
 両親の想いを継いだ片割れと同じ道程を、違うやり方で歩み続けたいと考えたのもその為だ。
 それが自分の物語だった。強がりな鮫系魚人の青年に声を掛け、本を勧めるまでは。

 交流は成長を促すもの。そこに虚構と現実の差はなく、出逢いと離別は等しく心を育む。
 そうと信じて疑わなかったのは、心情を文字として捉える事に慣れ過ぎていたからだろう。
 だからこそ新鮮だった。物語に感動を隠しきれない表情も、感じたままに紡がれる言葉も。
 滴り落ちた純粋な感情はどんな鉱石よりも美しく、どんな本の一節よりも深く心に刻まれた。

「人は誰しも原石だもの。輝き方を決めるのは、手にした知見を如何に磨くかに掛かってる。
 打ち克つばかりが強さじゃないわ。悩みながらも思考を続ける方がずっと難しい事だもの。
 冒険小説だってそうでしょう?感じる事、考える事を忘れない者だけが答えに辿り着く。
 だからね、感動を露わにするのは良い事だと思うの!あなたの『好き』を、もっと教えて!」

(もっとあなたの事が知りたい。怒った顔も泣いた顔も、笑った顔も。全部、全部知りたいわ。
 湧き起こる想いの丈を、言葉にするのが追い付かない…これが、恋に落ちるという事かしら)

 彼と共に過ごす時間が好きだ。押しの一手が最善でない事は、薄々察していたけれど。
 まっすぐな感情に揺り動かされた心を示すなら、真っ向から打ち返すべきだと思ったのだ。
 きっと彼は自分の力で、弱さも強さも全て抱いたままに行くべき道を見出すだろう。
 本を通して己と向き合う姿は、蛹がやがて蝶となり、翅を広げて飛び立つ様を思わせた。

「わたしは白の町の魔法使い。自分で決めた生き方だもの、それはこの先も変わらないわ。
 でもね、等身大のあなたと向き合えるこの立ち位置も、この先誰にも譲るつもりはないのよ。
 知識に埋もれた心を染め変えて、言葉に出来ない感情を教えてくれたのはタークなんだもの。
 大人になっても、時代が変わっても。わたしは只のエメルとして、あなたの隣に立ちたいの」

 ***

「何時か別れの日が来たら、わたしは泣いて悲しむわ。寂しさのあまり泡になってしまうかも。
 だからそれに負けないくらい、しあわせな思い出を今から沢山、沢山作っておかなくちゃ!
 文字ではなくあなたの声で、あなたの言葉で。遺された感情は、必ず導となるでしょう。
 誰よりも近くで、ずっと深くまであなたの心に触れていたい。ねえターク、駄目かしら?」

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2020-05-13 10:50:26 +0000