【硝子靴】十時 夕夜【魔法使い】

一二三ゆこ。

ガラスのはいらない [ illust/79681963 ]

「……なんて見たくなかったのに。」

夕夜 Yuya Totoki
 法使い/18歳/女/高校3年生/160cm/一人称:私 二人称:アンタ
 
 クールでリアリストな女子高生。
 人を突き放すような言い回しをすることも多いが本人に悪気はなく、言い過ぎたと感じた時には謝っている。
 勉強はそこそこ。通っている高校も中の上程度のごく普通の進学校。進路はとりあえず地元の大学で考えている。
 
 前世は法使い。灰かぶりのことが好きだったが、告白はできずに諦めた。
 灰かぶりは子様と結ばれたのだと思っているが、夢は約束をしたところまで、幼い頃読んだ童話と内容が混ざっていることもあり、事実は不明。

 今世のかぶりとは関わりたくないのに、なぜかうまくいかない。

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0425 忘れられない灰かぶりさんと再会しました

 日比谷 廉さん│illust/81023810

 それは今まで抱いたことのない感情だった。
 愛しくて、切なくて、痛い。
 どうしてかはわからない、この人だと思った。

 人混みの中で、会いたくてたまらなかった相手をようやく見つけた。
 前回は見失ってしまったけれど、同じ轍は踏まない。必死に手を伸ばした。
 掴まえると同時にブレスレットを押し付けるように渡す。
 これでおしまい。二度と会うことはないだろう。
 ……会いたくてたまらなかった。でもそれは"私"の感情じゃない。

 ……そのはずだったのに…。
 まさか課題を終わらせようと入ったカフェで再開するなんて。息が止まるかと思った。

「私は聞きたいことなんか……は、告白…!?」
「あ〜…それ、適当に好きな人に渡しておいてください。恋が叶うおまじないみたいなものです」
「いいからもらってください。あなたはただ受け取ってくれればいいんです」

「仲良くなったら受け取るって…意味わかんないんですけど……あ、ちょっと!!」


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 軽い言い回しなのに意外と譲ってくれない。大人ってみんなこうなんだろうか。
 なんとなく置いていかれている感じが気に入らなくて、つい可愛くない態度をしてしまう。
 こんなんじゃ受け取ってもらえない。
 早く…早く、好きになる前に、渡さなきゃいけないのに。

「日比谷さんに恋を叶えてほしいんです。だから、受け取……く、口説いてない…!ダメです!」
「そっちと違ってこっちは複雑なの…!」
(複雑に考えないと、私がこの人の事好きみたいになるじゃん…)
「注文してません。店長も注意してください!」


✧✦

 心臓が痛くてたまらない。
 これは"わたし"の感情?それとも"私"?
 泣き落としに案外弱いところとか、頼ったときの嬉しそうな笑顔とか、たまに…目を逸らしたくなるくらい真剣な顔とか。
 いつの間にか私と日比谷さんの思い出でいっぱいになっていく。

 受け取って。
 今ならまだ、「頑張って」って言えるから。

(……当たり前だよ。受け取って好きな人と幸せに笑う日比谷さんなんて見たくない)
「ねぇ、この格好おかしくない?……デートじゃない!ちょっと…出かけてくるだけ」
(渡したあとももし覚えててくれるなら…今日の私がいい。可愛くなれるように頑張るから)


 だって、もう気づいてる。

 ねぇ教えてよ、魔法使い。
 シンデレラのことを好きになっちゃった私はどうしたらいいの。


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申請について
 相性重視で素敵なご縁があれば幸いです。
 設定の都合上、前世でこちらから好意を寄せていた点のみご容赦頂ければ幸いです。
 今世での関係性に関しましては、お相手様と相談して決めていければと考えております。一応異性との恋愛関係を想定しておりますが、お相手様との相性によってはその限りではありません。
 交流につきましては、twitter等の外部中心でお互いのペースで無理なくのんびりお話させていただきたいです。
 
 ありがたくも申請いただけた場合は、即日から3日以内でご返信させていただきます。
 それ以上反応がない場合、お手数ですが再送をお願いいたします。

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2020-04-11 11:03:40 +0000