おかあさん、おかあさんしっかりして!
おかあさんが地面から呼び出した、とても大きな骨の竜。
強くて、ボクはなんだかとてもこわかった。
だって呼び出しているあいだ、おかあさんはどんどん弱っていったんだもの。
そして竜が地面に消えたあと、おかあさんはとうとう倒れて動かなくなってしまった。
ボク、誰かひとを呼んでくるよ。
だから待ってて。
あたりを見回してみたけど、誰もいない。
でもボクは、ようく目をこらして…
いた!
ずっと遠くだけど、一人だけあるいているひとがいる。
ボクは迷わず駆けだした。
駆けだして、そのひとに近付いたら、ああ。
おじさんだ! おだんごのおじさんだ!
おじさん! おかあさんをたすけて!
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■原初の大穴からの帰り、こちら「死者の岸」【novel/12598942】で昏倒したシラホネゴゼンさんを、小鸡(雛)の先導で見つけて救助しました。
(小鸡は憂英のマァティの雛に対する呼び名です。参照:「マァティのぼうけん」【novel/12556289】)
外傷はなさそうなのでこのまま船団のお部屋まで運んで、後は医療スタッフにお任せしました。
※小鸡さんの心理(特にジウンドさんへの感情)について僭越な描写をしております。解釈等違いましたら申し訳ありません。
※関係各位の投稿を制限する意図はありません。問題ありましたらご連絡ください。
■お借りしました。
マァティの雛こと小鸡さん【illust/79286703】
シラホネゴゼンさん(名前のみ)【novel/12267901】
骨蛇竜ジウンドさん(名前のみ)【novel/12573252】【novel/12598942】
謝憂英【illust/78953041】
■企画:pixivファンタジア Age of Starlight【illust/78509907】
2020-04-11 05:42:00 +0000