エア新刊とその発端となった落書きのまとめです。
以下エア新刊の雰囲気プロットです。
Kの葬列
人を喪った時、慣習は非常によく効く。
Dの両親はKの葬儀を行い、家の祭壇には遺影が飾られた。
祭壇の遺影と毎日向き合い、イニシエーションの中でKを弔う事でDの中のKは故人になっていった。
両親に先立たれる中で、Dの厚意を受け取れなかった当時のKの心境にも理解が生まれた。
本当に死んでしまったのではないかと記憶が混濁してきた頃、DはニュースでKの姿をした亡霊を見る。
派手な格好をして自信満々に盗みを働く、Kとは似ても似つかない振る舞いをする、冒涜的な亡霊だ。
追いかけてみるとあの日の盗人達と、Dには見せなかった笑顔で騒いでいる。最後に手を振ったあの笑顔だった。
画面の中ではしゃぐ♠︎は、記憶のKとは全くの別物で、Dが友達になろうと伝えても何も言わなかった子供ではない。
自分の友達になるはずだった人は、Jに奪われ、変えられてしまった。こんな事なら墓に収まっていてほしかった。今からでも手元の墓に収めてしまいたい…(そして本編)
まあ後はもうご存知の通りですよ。
会ってみたら♠︎はあの日Dの言葉を受け取る余裕が無かった事を後悔する子供だった。
「何があっても君を死なせない」と言った小さなヒーローは、帰ってきた。
Dの中のKはやっと墓から出てこれたんだよ。めでたし!お幸せに!!
2020-04-08 14:13:54 +0000