原初の大穴、封じられしものと相対す人々は見たという
始めからそこにあったかのように
まなざしを抱き
宙に広がる有様を
ある人は言う
人が見れば顔と思う部分は虚(うろ)がほどけて満ちたようであったと
角のように思えたものからは銀に輝く水が滴り落ちていたと
歌うような音が聴こえたと
あっと言う間だったという
その光景を、吟遊詩人は歌い、語り継いだ
厳しく、愛しい、銀色の海を
美しの海と
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歌声をください【illust/80259593】
2020-03-29 14:48:18 +0000