【彗星が落ちた】
彗星とは幻想の象徴でもあり厄災の象徴でもあるとどこかの世界では言うらしい。
僕らは周りのギルドの動向を観察ししていると大きな影が落ちた。
上を見上げると青色の竜が飛んでいた。これは、この世界でいう「彗星」ではないのか?との考えがよぎる。
微精霊の1体は「カドナさん封じられしものは貴方たちに気付いてないようです!このまま乗り切りましょう」と報告してきた。僕は安堵した。
しかし、それもつかの間
「もしかしてエステラ様の元へと行くのでは!?大変です!エステラ様のためにも……」
「ライゼン、単独行動は危険だ。僕も含めて、みんな心配するんだからな。」
「主君、このモンスターを相手にするのは危険すぎます」
遠くから走ってくる音が聞こえる。
ドンドン近づいてくる。何事かと思えば筋肉の鍛え方の凄いスカートを穿いた男性……否、女性が僕らにぶつかった。
ライゼンと僕にヒットした。派手にこけた。
「いったいなんだ?」
ライゼンは倒れたままだ!
「大丈夫か!!?ライゼン!!!!!」
ぶつかってきたマッスルな女性は大きな声で
「すみませんでした!ニゴーのせいでお二人に怪我をさせてしまい!!!」
その時倒れ込んでいたライゼンが起き上がった。
「なにかあったんですか?……っは、さっきのモンスターはどうなりました!?」
「ニゴー君助かったよ。このままさっきのモンスターに挑まれたら僕らは死んでいただろうからな」
僕は彼が行くと言ってきかなければ行くつもりだったのだ。たとえ、僕の命が尽きようとも守るつもりだったのだ。
記憶の中の元々の僕の体の元の所有者である少女の唯一覚えている一言「私が死んだら私の体を大事に使ってね」という約束さえ破るつもりだったのだ。
結果的にはちょっと派手にこけただけで済んだのだ。
筋肉質な女性と別れ、ロディ君の「調査再開しましょう」の一言により僕たちは調査を再開する。
お借りしました
ニゴー illust/79116445
ライゼン&テルゥ illust/78952909
ロディ illust/80108279
(文と影だけですが)封じられしもの illust/80310961
うちの
カドナ illust/78954074
不都合はパラレルスルー又は別の日認定で
2020-03-29 06:05:28 +0000