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とても、とても黒い感情が流れてくる…
『ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい…』
“ソレ”から流れてくる赦しをこう…
そして求める願いのコエは…
かつて…始まりとなった“あの日”を…
無理やり想起させる…
それは…かつて“ぬいぐるみ”となった…
あの日の出来事…
20年前、新たな遺跡が発見されたと報告があり、先鋭部隊としてボクを含め数名のパーティでその遺跡へと挑んだ。
先鋭部隊とはいえボクも含めそこそこ若輩なのが多く、特殊な知識があるものばかりで、危険が多い編成だったのは今に思えばおかしかったと思う。
遺跡の奥に進むにつれ、いつの間にか1人2人と消えていった。
怖くなった奴はそのまま走り去っていった。
しばらくしてリーダー格であるおっさんとボクの2人だけになってしまった。
引き返す提案をしたけど、なんでか奥まで連れていかれ、そこにある機械を直すように指示された。
怪訝に思いながらも機械を直し始め…
ある程度機能が復活して…
全機能が急に回復した。
周囲から機械の手が取り囲み…
逃げようとしたボクはすぐに囚われた。
おっさんはいつの間にかいなくなっていたらしく…
どこにもいない。
ボクは機械の装置に取り込まれ、真っ暗な世界に…闇の中へと…意識が消えた。
…
……
………
気がつけば…
見知らぬ床に倒れていた。
ほとんど何も見えず…
ほとんど何も感じず…
無音の中にたまに聞こえる風の音…
その中で…
…何も出来ず…行えず…
そのまま倒れていたのだ…
そう…それがボクの
生まれてきた年より…
永い時間を過ごすこととなる…
"ぬいぐるみ"としての始まり…
これがルーイのトラウマ
うちのキグルミ
ギレット【illust/80248957】
まえのすがた【illust/78953177】
2020-03-28 13:43:37 +0000