お前は、手を出す相手を2度間違えた——————————
海さんのこちらの小説より流れをお借りしました【novel/12602164】
アクロちゃんを竜化させ、さらに想い人の力を使ってその命を奪おうとするメクサラ【illust/79752490】に、シズイの怒りが爆発しました。過去に1度だけ使った力は街一つを水の底に沈めました。シズイは今、怒りに飲まれかけギリギリのところで踏みとどまっています。
「願い...か、いや寧ろこれは『呪い』だアクロ...優しさは時に毒を、そして毒は呪いを生む。メクサラのあとはお前だ、そんな悲しい声を出すな。ここには皆いて、ちゃんとお前もそこにいる。お前が会いたがってた奴も来たぞ、だから帰ってこい。そして、その願いがお前を縛るなら、俺は迷いなくその願いを壊す。さあ、『傅く流星』お前の夜明け【笑顔】を見せてくれ」
【そうか、思い出した、これが『怒り』か、体中が熱い、まるで炎に包まれたように心が爛れていく。目の前の敵を捕縛...殺す、コロス、沈め、腐れ、水の底に.........いや違う、捕まえることが目的のはずだ!しかし体は地に伏した全ての元凶の息の根を止めるため、1歩、また1歩と、その足を進める。違うダメだ、そうじゃない。誰か!誰か!!いや、■■■■――――――――――俺の、名前を―――――――――】
2020-03-27 13:23:12 +0000