「何をしたい」なんて考えたこともなかった。
ただあの闇に戻りたくないだけだった。
なのにシーレーンで過ごした日々はどんどん私を欲張りにしていった。
わがままな子は嫌われる。
たとえスタンプカードでわがままが許されても
「良い子」でいる私を見る目が変わるんじゃないかと怖くて
無難なお願いしかできなかった。
でも
「どうか僕に力を貸して欲しい。願いは何でも構わない。
善くとも悪しきとも大きくとも小さくとも。
たとえそれがわがまま程度のものでも!」
私を導くその笛が
私にわがままを許すのならば
願えば本当にどんなことでも叶うのならば
私は
私の願いは――
「ナツは――
みんなをまもるチカラがほしい!
ナツのいばしょも、ともだちのみんなも、せんせいたちも
みんなまとめて、まもるチカラが!」
自分の居場所を与えられるのでなく
自分で守れるような力を
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こちら【novel/12558475】の過去話がベースとなっております。
これまで戦いの役に立てなかったことをもどかしく思ってたみたいです。
お借りしました
アドミラル・ジェスターさん【illust/78952992】
ナツ【illust/78981319】
2020-03-24 22:13:27 +0000