敵性――を確認。
これより――――
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神の背後から、空を割く音が鳴り響く。
-よりによって、このタイミングで来やしたか。-
神はその存在に以前から気が付いていた。
かの存在は神を殺すために鋳造された【剣】であることを。
それを、一度は仲間に振るおうとしていたということを。
その足音はゆっくりと神へと近づいてゆく。
そして、【剣】は
【ネロさん!助けに来ましたよ!】
神の横に立ち並んだ。
「…ドキッとさせないでくだせぇ。その獲物、もう使いこなせるって事で良いんですかい?」
【バッチリです!もう暴走なんてしませんよ!】
剣が唸ると、敵対する者たちや周囲の地面からマナの塊が噴出する。
いかにも怪しげな赤いマナが【剣】へと吸収され、青白いマナとなって放出される。
【第1フェイズ、周囲の敵性存在及び侵食マナを魔力へ変換。】
【第2フェイズ、解体済みの魔力を現スタック分を含め神性ネロへと供給を開始。】
「その魔力、本当に大丈夫でございやすか?」
【純粋な魔力に変換していますので問題なく。当機はゆっくり侵食されますが、その侵食部分を片っ端から解体して魔力へ変換します。】
「全部使い果たしてしまったらどうする気で?」
【その時は体を張ってきます!】
【第3フェイズ、神性ネロの発するパターンを登録、増幅装置としての機能を構築。】
【当機をスピーカーとして使えるようにしましたので、しんどかったらいつでも使ってください!】
「至れり尽くせりでございやすねぇ。」
【ネロさん含め、皆が居なくなってしまうのも嫌なので。】
【あ、帰ったらモフモフさせてください!】
「あ~…、考えておきやしょう…。」
【よし!】という呟きとともに【剣】の中の持ち主は小さくガッツポーズをしていた。
【以上、全フェイズをオートモードで起動。アンサラー、状況開始!】
呼応するように【剣】の方向が門前に鳴り響いた。
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マルテの【剣】がこちらのイベント【illust/80225376】に参戦、
こちら【illust/80209642】のネロさんへの助力を開始しました。
【剣】について
兵器名:アンサラー
全長:20m~
重量:50kg+パイロットの体重
神を殺すために作られた兵器の一つ。
微細なゴーレムの集合体で出来た装甲であり、見えている竜の姿は液体で満たされた空間に近い。
コクピットは胸部の穴であり、乗っている人物がぼやけて見えている状態になる。
ゴーレムによる形状変化、生命や魔力の操作に特化している。
敵対勢力から生命力や魔力、エネルギーをゆっくりと奪い、じわじわと追い詰めていく。
同時に、味方に生命力や魔力を供給していき、戦闘力を向上させたりもする。
この形態のアンサラーは巨体でありながら攻撃能力を持ち合わせておらず、機体自体は魔法も使えず、装甲も貧弱。
そのため、戦闘する場合はパイロットが直接戦う必要があり、あくまで支援兵器の枠を出ない。
なお、パイロットが直接乗り込んでいる場合はパイロットの気合、気力によって最大性能が大きく変化するため、最大スペックは不明。
マルテの場合、「帰ったらネロさんをモフる。」という欲望で出力を大きく上げている。
装甲を9割引き剥がされると機能不全に陥り、修復モードに入るように出来ている。
パイロットが気合を入れている場合は機能不全であってもある程度稼働させ続けることが可能。
マルテがこの兵器を使いこなせるようになった経緯【後ほど小説にて】
現在発現している兵装は
・敵性対象と土地のエネルギー吸収
・ネロさんへの魔力譲渡
・拡張器
となります。
お借りしました
ネロさん【illust/79027219】
マルテ【illust/79114699】
2020-03-21 07:38:56 +0000