スノココから聞かされた話は反吐が出るような内容だった。
遺跡で皆が倒してた魔獣が、旧ランドヴェルグ団員達が
改造された成れの果てだった事。
対峙する相手は、団長の父親の亡骸を使っている事。
きっと魔獣の中には、今の団員の身内も居るのだろうと思うと、
感傷・同情の気持ちが無い訳ではない。
「…悪いが、それで攻撃を躊躇う程、俺は優しく無いからな!!」
こちらに仕掛けてきた魔獣に目を合わせる。
既の所で魔眼の力に掛かったのが分かると、すかさず念じた。
「俺だけじゃない、大事な仲間…
“今”のランドヴェルグの仲間を護る為に、戦え!!」
魔眼の力に掛かった魔獣は、傍に居た別の魔獣に襲い掛かった。
元々脆い身体であるそれらは、お互いを攻撃し…砕けていく。
「(えげつないかも知れないが、俺は俺に出来る事を…全力でやるだけだ)」
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時系列としてはこちら【illust/80207860】の後。
付近の魔獣を相手に魔眼を使って対処しています。
2020-03-19 17:18:07 +0000