「おとうさン」
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お互い泣き腫らした顔を見合ってひとしきり笑った後、お互いに今までのことを話し合った。
モ アはこの世界に落ちてからの数百年余り、新大陸をあてもなく彷徨ったこと、悪魔という存在の為にしろがね人に何度も襲われたりしたこと、マホマホ族に助けられたこと。
最初からもっていた羽が新大陸の聖獣のものと酷似しており、更にその聖獣の力で自分が元の獣人に戻れるかもしれないこと…
父親の何十倍という長い年月を成長もせず生きてきた娘の話に、父親は時折顔をしかめたり首をかしげたりしながらも、否定すること無く話を聞いていた。
記憶になくても、心ですら初対面でも…目の前にいる父親に対して娘は赤子のように甘え続けていた。
シュマリ「ところで…その服装は本当にやめてほしい。父親として恥ずかしい…」
ルモちゃん「アピャ?」
■こちら【illust/80147608】よりのお話。
モアの真名「ルモリア・ミカズキ・ウタリ」が開示されました。
悪魔との契約は残っており未だ名前は奪われたままですが、名前を呼ぶ時はどちらでも構いません。
シュマリさんは血縁上はたしかに父親です。
■お借りしました:シュマリさん【illust/80015856】
■ルモちゃん【illust/79829129】
2020-03-16 13:59:30 +0000