「とじのみ!」第六回目

岡田麻央

刀使ノ巫女のキャラクターが二十歳になった時に飲んでそうなお酒について想像する活動、それが「とじのみ!」
第六回目は沙耶香ちゃん!
二十歳の沙耶香ちゃんは薫と同じような職務をこなしていますが、あそこまで酷使されずマイペースに生活している感じ。口下手なところは変わらないけれど、指示は的確なので部下からの信頼は厚い。高津学長とはなんやかんやあったが仲が悪いわけではない(と言うか高津学長が世話を焼きたがっている)

沙耶香ちゃんはあまりお酒を飲む方ではなく、これといって好きなお酒もない(苦いのは苦手)なのだが、よく一緒にご飯を食べに行く舞衣ちゃんが「とりあえず泡で」(舞衣ちゃんはワイン派。スパークリング系は基本的にどんな料理とも合わせやすいので一杯目は口癖のように「とりあえず泡で」)と言うのでそれに倣って自分も「とりあえず泡で」と言うようになった(普通の飲み会で「とりあえず泡で」と言うと「とりあえず生で」と勘違いされてしまう事が多く、沙耶香ちゃんは困ってしまうのであった。しかしそこは同じ職場の岩倉さんがそれとなくジュースとすり替えておくファインプレーを見せるのであった)。その結果沙耶香ちゃんの好みはスパークリングワインなのだと勘違いした高津学長が差し入れで持ってくるのがこの「シャンドン ブリュット」になったわけである。
「ブリュット」とは「辛口」という意味ですっきりとした味わいからどんな料理とも合わせやすい。高津学長は食前・食中・食後どの場合でもいいようにこれをチョイスしたわけだが、沙耶香ちゃんはその気遣いに気付いておらず、舞衣ちゃんとクッキーを食べながら飲む事が多い(とは言えそれはそれでクッキーの甘さを引き立てるので美味しく飲める)。ちなみに高津学長はガチればもっと高いスパークリングワインを用意できるのだが、そんなものを持って行ったら沙耶香ちゃんが恐縮してしまうだろうと思い普段飲みし易い銘柄を選んでいる。しかしもちろん沙耶香ちゃんはそういう気遣いに気付いていないのであった……。

そんなこんなでお酒小話〜瓶内二次発酵について〜
シャンパーニュ地方ではシャンパーニュ方式。それ以外の場所ではトラディショナル(伝統)方式と呼ばれる工程が「瓶内二次発酵」である。
ざっくり言うと一度目の発酵で作られたワイン(シャンパンの多くは単一のワインから作られるのではなく異なる種類の葡萄から作られたワインをブレンドして作られる)に酵母と糖分を入れて瓶詰めし熟成させる事で、瓶内で二度目の発酵を起こすというもの。これによりきめ細かい泡が生まれるという。ちなみにワインだけでなくビールや日本酒も「瓶内二次発酵」でスパークリング化されたものがある。

余談だが、フランスのシャンパーニュ地方で作られたものしかシャンパンを名乗る事は出来ない。このブランドを保護する為のルールはかなり厳しく、[Champagne(シャンペイン)]という名のバンドが名称の変更を求められた程である。(それが現在の[Alexandros]である)

更に余談ですが、ミス伍箇伝のキャッチコピーがツボにハマり過ぎたのでこんなヒスおばの圧が強いイラストになりました。あとなんか今回文章書きすぎたな……と思ったんですけど、沙耶香ちゃんが自分からお酒を飲むタイプに思えなかったので周りの人の説明が多くなったからだと思います。ちなみに舞衣ちゃんは次回。岩倉さんは「とじのみ!」3rdシーズンで紹介する予定です。

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2020-03-11 13:43:55 +0000