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「おや…知ってるとも。お得意様だろう?キミ」
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幸いだったという他に無い。
のんびりと硝子の廃都を観光していたところ
いきなり出てきた魔物に足をやられ、
ふらついて崖から落ち、しかも薬の入ったカバンは
自分から10メテラは遠くに転がっているときた。
それはまぁ冒険らしくて楽しかったけれど、
彼女が見つけてくれなかったら
死んでも死にきれないことになっていただろう。
エコーズ!しかもこの顔は知っている。
なにせ弊社の薬品部門のお得意様だからね。
ニャターエコー……確か双子を自称する
エコーズだと聞いていたが、
兄の方は今日は居ないのだろうか?
少し思い悩んでいるように"読めた"し何かしらあったのだろう。
生きているなら普遍的なことだ……多少、特殊な事情があろうとも。
しかし自分の薬で手当てされるのって何だか
くすぐったい気分だな……
この薬滅茶苦茶痛かったはずなんだけどな……
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怪我しました!→間髪入れず完治しました!!
お得意様に会ってみたくて…近場に来ていると聞いたもので……
クオルギア式治療法はよいものですね…
『その音の意味を知る』【illust/80004145】の
前かもしれないしずっと後かもしれません。
温泉で手当て+少しお話させてもらってるていで描きましたが、
別の時空の可能性もあるしどうかご自由に解釈してください。
足の包帯は治癒後に皮膚が薄くなってるので
保護のために巻いてます。治ったよ。
※作品内の描写はキャラクターの行動・設定を制限するものではありません。
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◆第15工業区画星光石発電所跡地温泉
何かしらの特殊な施設だったのだろう…が、
今は正常には稼働していないらしい。
エリア中央の星光石により暖められた大量の地下水と
それに伴う湯気を吐き出しつ続けているここは、
現在は専ら廃都を訪れる冒険者の休息の場として
活用されている。
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◆お借りしました(敬称略)
ニャターエコー【illust/79025268】
◆お薬の事なら白樹の薬師まで
フウ【illust/78967442】
◆企画元
『pixivファンタジアStarlight of Age』【illust/78509907】
第三章 『十二の星光石』【illust/79877558】
2020-03-09 20:42:15 +0000