今日は沢山着込んで荷物の輸送任務。
この寒さと積雪では思うように運搬が進まない。
当然そこを狙う輩も居る訳で、勿論気は抜けない。
「さむ……早く終わらせて船内で丸くなりたい。……、ですが」
視線を上に向ければキラキラと煌く空に心が躍る。
ドナは積荷を待つ彼方の者を想い、寒さに負けまいと奮い立たせるだった。
「終わったら、お風呂が待ってる」
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・寒冷地用装衣
内側に沢山の収納スペースを持つ多機能コート。
身体を温め、体温を下げないよう、繊維に火属性の星光石の粉が織り込まれている。
あまりにぬくぬくしているので眠くなる事もある。
予備マガジン、炭素ナイフ、携帯食を忍ばせている。
・SSSAR-T
星光石を弾薬として採用した自動小銃。
その試作版が完成し、ドナを始めとした一部のクルーに配備される。
属性の自由度はそのままに、威力、連射性能、命中精度、安定性等を高めた。
装填されている弾の属性はマガジンと銃器の光で確認出来る。
マガジン内の弾薬も銃に合わせて大きくなったが、
1発で複数発撃てる高圧縮弾は安定性を考慮し、不採用となっている。
試作とはいえ動作不良が起こらないよう必要なテストは繰り返し行われ、実用には耐え得る。
拳銃型と比べて射程が延びた反面、近接戦はより苦手。
ドナは銃のグリップ部分をナイフと同時に握り、瞬時に対応出来るようにしている。
銃身が凍結しないよう、火属性のマガジンを装填中。暖かい。
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ドナ(寒い地方の姿)(illust/78973893)
2020-03-07 22:23:51 +0000