真のグルメ

警備スタッフ日誌ロールシャッハ記
6月3日午後8時56分

昼食を摂っている時、腹を空かせたオウル達がこちらを見つめていた。
奴らは賢者を自称している、生意気なガキだ。
時に他のフレンズを馬鹿にするような態度をとりながらも、どのフレンズも奴らを信頼し、「ハカセ」、「助手」と敬意を持って呼ぶ。
そんな奴らだが、興味をそそられること、特に人間の食べ物に関しては相応の子供らしく目を輝かせている。
奴らは常に同じ豆を食う俺をはじめは不思議がっていたが、何を思い立ったのかすぐにその場を立ち去った。
後から聞いた話だが、しばらく俺と同じ豆を食べていたらしい。

「多くを語らず、ただ一つのみを愛し、食する。これがグルメな食べ方なのです。」

3日で飽きたらしいが。