この島のリスには、角が生えている。
いや、全てという訳ではないし、世間一般で知られているリスもいたのだが、特定の種のみ、額に短い角を持つようだ。
炎のように揺らめく、赤い毛並み。ギラギラと輝く目。密林の中ではかなり目立つ色合いだ。
ところでリスというのは基本的に草食動物だったと思うのだが、何故こちらに殺気と食欲の籠った目を向けているのだろう。
(中略)
頬肉が柔らかくて美味。モモ肉も最高だった。尾が思いのほか肉厚で食べ応えがあった。
脂肪分が少なく、あっさりしている。それでも少々癖があるのは、雑食故か。
こちらの松明に怯む事無く突っ込んできた。火傷もしていないようだし、毛皮に耐火性があると思われる。
ある国の伝承では「火鼠の皮衣」なる燃えない服があるらしいが、こいつの皮で再現出来るのではなかろうか。
―とある冒険家の旅行記より抜粋―
----------
■屈強な小?動物
小動物と呼ぶには大きい魔物リス。
主な生息域は黒鉄島密林地帯ですが、新大陸であれば他の地域にもいるかもしれません。
成体は頭胴長80cm、尾長100cm程度。そんな図体なので木には登らず、巨木の根の下にある狭い穴などを巣とします。
雑食性です。果物や木の実だけではなく、肉や魚も食べます。但し頬袋に溜め込む物は基本木の実。
単独行動を好みますが、小さな群れを組んで狩りをする事も。
気性が荒くプライドも高く、飼育には向きません。噛みつかれます。
■色々使えます
肉は食べられます。毛皮で耐火装備も作成できます。
角は星光石と同質の結晶体。頭蓋骨の一部とかではなく、独立した謎の器官です。低ランクの魔法触媒に使えます。
骨もそこそこ頑丈ですので、用途は色々あると思われます。
そんな感じの、素材としては余すところ無くご利用いただけるモンスターです。
----------
PFAOS【illust/78509907】
第二章【illust/79583667】
2020-02-24 17:38:25 +0000