お借りしました!(グレスケですいません)敬称略↓
お借りしたキャラの行動を制限するものではございません。
ジョウとヤス【illust/78963813】
シャブ【illust/79009322】
ガウ【illust/78966649】
企画元
pixivファンタジア Age of Starlight
【illust/78509907】
空読みのシエル【illust/79205008】
銀つぶてのカルロス【illust/79204697】
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カルロスは鼻を鳴らして臭いを嗅ぐと、隣で日記のようなものを書いているシエルに耳打ちをした。
「…いくらなんでもムキムキし過ぎじゃね?」
カルロスがゆっくりとあたりを見渡すと、
出航時より圧倒的に筋肉質の者たちが増えている。
アステラやルナス出身者や途中乗船した者も多いようだ。
「船だけならアステラの戦艦の方がよっぽど頑丈そうじゃねえ?
なんでわざわざハイぺリさんとこの船に?」
「ハイペリアは人手不足だから、セバスターがフリーの戦士をスカウトしてるって話は聞いてたぜ」
「この際どの国の奴でも、どの国の船でもいいってわけか…
だからってこれよぉ……なんだよこのムキムキした感じは!」
カルロスが大げさぶってそう言うと周囲に叫び散らした。
「ムキムキしすぎなんだよてめぇら!」
「「「(言い方ちょっとかわいいな)」」」
「君もムキムキじゃないか」
カルロスの体は笑顔のムキムキの男たちに囲まれて見えなくなっていた。
「きみ…大丈夫か?」
そのうちのひとり…赤い肌をした体の大きな男がカルロスに詰め寄った。
「うるせえ!てめえもムキムキだなおっさん!」
「ハッハッハッ!喧嘩は良くないな!こういう時はルチャが一番だ!」
どこからともなく飛び出してきたのは「にゃんにゃんマン」と呼ばれる有名レスラーである。
カルロスが天を仰ぐ。
「またムキムキか!」
「きみ!イイ体してるね!ル・チャドールになってみる気はないかい?」
「やるかオラぁ??」
「そんな事言ってるとおじさん頑張っちゃうよ?」
「あぁ?!」
「やめろ!!!!!」
あまりのうるささにシエルが咄嗟に差し出したのは
机の側の箱に入っていた、くたびれた表情の猫のようなものであった。
「おお!こりゃあ、うちらの商売道具(シャブ)やんけ!何さらしとんじゃワレ!」
もふっ…
にゃんにゃんマンはあくまで爽やかに恍惚としている。
「きみたち…も…ねこは好きなのだな…」
一同「すーはー… あ~~~… イイ~~~」
まるで男だらけのハーレムだが、そんな事はない。
一方でこの船にはもちろん、その光景に鼻をつまむ乙女らも乗船していた。
「「「男くさい……」」」
2020-02-23 15:18:44 +0000