こちらの流れから【illust/79590946】
溺れてるシノダ君をたまたま通りかかったカルロス達が助けてイカを食糧として捕獲
↓
腹を空かせている様子だったし自分たちも腹が減っていたので
ついでに忍魚がやってるお祭りでイカさばいてもらって、
デビルフィッシュのかば焼きも食おうぜ!
という流れだったという事にしておいてください。
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↓お借りしました!(敬称略)
お借りしたキャラの行動を制限するものではございません。
イーリャ【illust/79207131】
カイト【illust/79389831】
シノダ【illust/79003575】
(ふやけて生に戻った)イカダ【illust/79030801】
メシウマス・ショクタクス(広告ポスターで)【illust/79168675】
ニゴイとヤマメ【illust/79215546】
【非公式イベント】
星魚祭 illust/79586520
大陸横断 試食販売会(GG試食販売会) illust/79590404
GG試食販売会 出店メニューより以下2つをお借りしました↓
マシュマロブリュレブレード illust/79611425
マホマホ弁当 illust/79635582
企画元
pixivファンタジア Age of Starlight
【illust/78509907】
空読みのシエル【illust/79205008】
銀つぶてのカルロス【illust/79204697】
↓以下、あらすじ。
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黒鉄島にほど近い海上で大きな生のイカダと謎の仮面の戦士を保護したカルロスは、
腹を空かせていたついでに食糧調達も兼ねて、
その仮面の戦士を連れて島の東側で行われていた祭りにやってきた。
「おやっさん、このイカさばけるかい?」
カルロスは担いでいた巨大なイカ
(ふやけたイカダ【illust/79030801】)を
背の小さな料理人につき出した。
「…できねえことはねえが、食い切れるのかあんたら」
そう言いながら持ち込まれた生のイカダに眉をひそめて答えたのは
ニゴイという腕利きの料理人だ。
その向こう側では豊満な胸元が印象的な美女が周囲に料理を振る舞っていた。
【illust/79215546】
カルロスはその美女思わず鼻の下を伸ばしていたが、
ニゴイのするどい咳払いにバツが悪そうな顔をして、
すぐに満面の笑みに表情を切り替えると、「お代は弾んでおくよ」とたくさんの銀貨を差し出した。
「こういうのは金貨に両替してから渡しとくれや。まあいいや、少し待っといてくれ」
その場は笛太鼓の音でにぎわい、さきに討伐されたデビルフィッシュの肉をさばき、
かば焼きとして調理されていた。そのかぐわしいタレの香りはいかにも食欲を誘うものであったし、
さまざまな料理人たちが所属国関係なく腕を振るい、自慢の料理に腕を振るっていた。
「見て!すごい流れ星!」
「ハイペリアじゃ普段星なんかろくに見えなかった【illust/79410477】もんな」
「うまい、美味い」と言いながらかぶりつく皆の声を受けて、
カルロスの目にはニゴイの顔が少しだけ、おだやかに笑っているように見えた。
その頃、黒鉄島の東側の地でふたり焚火を囲んでいた
リーガンとルベルトも、恐怖感を覚えるほどの流星群に見惚れていた。
もっとも、ルベルトはリーガンをかの海賊王だとは、
この時点では認識していなかったが…。
虫に刺された足を掻きながら「こんな綺麗な星は見たことが無いな…」とつぶやいたルベルトに
リーガンは「この空を見るたびに思い出すよ、ともに来た仲間の事を…」とつぶやいた。
「ここに来たことがあるのか?!」
そうおどろくルベルトに、リーガンは余計な事を言い過ぎたかと
「すまない、ここへ来たと言うのは正確ではなかったか。
奴隷海峡を抜けた南の海でも星が綺麗でな。その時を思い出したんだ…」
と言ってその場を取り繕おうとしたが、
ルベルトはただ「それはすごいことだな」と素直に感心しているだけのようだった。
「(疑い知らぬ奴で助かった…だがいつまでもこうしているわけにはいかんな…今後どうするか…)」
カルロスはその祭りの場で、久しぶりにシエルの姿を見た。
「どうしたおめえ、その肩の傷は」
「いろいろあって…今はこのキャンプで休ませてもらってる」
シエルは今までに見せたことのない真剣な顔で訴えた。
「リーガンが…あんたの雇い主が行方不明だ。
この島の近くに居るとセバスター様は踏んでいるが、
まだどうなるかわからない。さっきの料理人、アステラの人だろ?」
「料理人つったって、あいつら国は関係ないだろ?」
と呑気に答えるカルロスにシエルは首を横に振った。
カルロスのこの旅を通して、自分がかつて捕らわれていた国と言う枠組みを意識する事がなくなっていた。
正確には、シエルに問い詰められた今この瞬間にそう自覚した。
「あの人らを疑えって言ってるんじゃない。この状況に気を付けていた方が良い…」
「お前…どうしたよそんな真剣に…」
シエルは「海賊がその日暮らしのためにモノを奪うのとは違う戦いって事だよ」
と更に忠告した。カルロスは困惑のままテントに戻っていくシエルの後ろ姿を見送っていた。
「けっ…新天地でも同じ事の繰り返しかよ、帝王さま方は…」
カルロスは空に向かって悪態をついたが、その先の夜空は恐ろしいほどに美しかった。
星明かりの大陸にやってきて初めて見る星の夜空だった。
2020-02-23 15:14:01 +0000