◆水月(みづき)
年齢:23歳/身長:178cm/性別:男性
/一人称「俺」・二人称「お前」
+-----+
◆3/30:素敵な開花のご縁を結んでいただきました!
天藍さん【illust/80356308】
---
「……………!!」
それは、「予感」や「直感」といったものではなく、「確信」だった。
この国に、「運命」が現れた。…手の届く、すぐそこに。
旅の者だろうか。参拝者だろうか。…それとも。期待は膨らむ。
どのような人物なのだろうか。男か、女か。齢は。想像だけが先走る。
余程思案に耽ってしまっていたのだろう。
側付きの者の戸惑ったような声に我に返った。
「…ああ、大事ない。それで、次の案件は何だ?」
---
「国主に謁見希望の者がいる?
…ふむ、漢方に養命の酒の交易、か…面白い。分かった、取り継ごう」
一目見ただけで、自分の中の自分自身が告げた。「この者だ」と。
「俺は水月。国主の補佐…の、ようなこともしている。以後よろしく頼む」
「この国と、主に薬の類をもって交易を結びたいと聞き及んでいる。
民草の安寧へと繋がるものであれば、受け入れることもも吝かではない。
…国主にも取り継ごう。しかし、彼女は多忙ゆえ、日数をいただくことになる。
その間、国賓としてもてなそう。ゆるりとくつろいでゆかれよ」
初対面から「運命」だ何だと言ったところで、不審がられるのは目に見えている。
逸る気持ちを何とか抑えながら、「国の顔」として精一杯取り繕う。
---
「どうだ。ここからの眺めはいいもんだろ?」
「………なんだ、その顔は。…ああ、雰囲気が違う?
こっちが素だ。最初の時のあれは、いわゆる『公務用』ってやつさ。
だからあんたも肩の力を抜いてくれよ。長旅で疲れてるだろ?」
「あんたの話を聞かせてほしい。…なに、興味があってな。
どんな国からきたんだ? 旅路はどうだった?
薬の売り込みに来たと言ったな。他にどんな種類があるんだ?
………お前が作ってるのか! すごいな!」
「俺も知見を広げるために外界や他国へと赴くことはあるが、
何せ公務の合間合間だからな、どうしても限界ってもんはある。
だから、あんたみたいな旅の者から話を聞くのが趣味みてぇになってるんだ」
「あんたは国賓だ。…だが、同時に…もし、もしよければなんだがな。
俺の個人的な『友人』になってくれないか」
「泚墨、だったか。お前の生まれ育った国を、一目見てみたいもんだな…」
---
…「運命」は人生を彩り、豊かにしてくれるもの。
ただ、その者との「在り方」は多様である。
両親がたまたまそうであっただけで、その関係性は婚姻や恋愛に限らず、
よき友人であったり、相棒であったり…出逢わず終わることもあるだろう。
では、自分にとっての彼女はどうだ?
彼女はよき友人であり、国賓であり、交易相手であり。
――…だが、「それだけ」でいいのか?
自分の中の、もう一人の自分が問うてきた。
---
「なあ。今から頓狂なことを言うかもしれねぇが、笑わず聞いてくれ」
「俺には『運命』という存在がいる。俺の魂の欠片を持つ相手のことだ。
そして、『運命』は近くに来るだけで察知できる。一目見れば瞭然だ。
親父の代までは『運命』への渇望があったと聞くが…いや、この話はさておき」
「…ここまで言えば、察しはつくかもしれねぇが…
………俺にとっての『運命』はな。…天藍、あんたなんだ」
「…いや、いや。自分でも、突拍子もないことを口走ってる自覚はある。
でも、もう、隠しとくのは限界なんだ」
「『俺より年下』だろうに、あんたは常に新しいことに挑戦し続けているし、
自身の脚で歩み、運命を切り開こうとしてる。そんなあんたが眩しくてさ」
「………だから、あんたが俺の『運命』であることが、嬉しくて仕方がねぇんだ」
「…だから、その。…言わせるなよ………俺はあんたが好きなんだ」
---
「お前と出逢って、どれくらい経ったっけ?
なんか、もっともっと昔から一緒にいるような、そんな気さえするな…」
「…歳…そのことは、あー! 謝る。まさか年上とは思わなかったんだよ」
「でも、どうあれ、天藍は俺にとっての誇りだ。
お前は初めて出逢ったあの日から、ずっと輝き続けてる。眩しすぎるぐらいだ」
「だから、さ。これからも、お前のすぐ隣を、歩かせてほしい。
お前が俺にとっての誇りであるように、
お前に誇れる俺になれるよう、これからも努力していくつもりだからな。
誰よりも近くで、お前を支えていかせてくれないか」
+-----+
◆前期:マイヤ【illust/78621379】前期pt:10pt
「お袋、たまには故郷に戻ってるんだろ? 俺もまた挨拶に行っとくから」
前期開花相手:天上の国天満/紅月さま【illust/78968129】
「親父はお袋に『運命』を打ち明けるのに、随分とかかったらしいじゃねぇか。
その分今はべったりってか? 月日が流れてもお熱いことで」
前期開花相手今期:天上の国天満/海琴ちゃん【illust/80007370】
「お前に限ってそんなこたねぇとは思ってるが、ま、何事もほどほどにな…
…って、イデデデ蹴るな! はいはい分かってますよ姉上サマ!!」
◆所属:天上の国天満【illust/80007370】
◆種族
烏の一族【illust/77132474】
シーカー【illust/77145966】
水精霊【illust/77127724】
◆ここまでご縁を結んでくださった皆様に、心からの感謝を!
✧メイさん/ふーこさま
✧アズラークさん/yjさま
✧紅月さん/葵海月さま
◆フェシーナの花々【illust/76345084】
2020-02-16 09:30:11 +0000