夜も明けようかという頃だった。
◆お借りしました
鬼灯鬼のトバリさん【illust/79115692】
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目撃証言① 60代・ヒューマン女性
記録者:■■■=■■■■■■■
女性の証言によると、深夜、明かりを持って外へ出ていた際にヨルに遭遇したとのこと。
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女性:弟の家に行っていて、その帰りだったんですよ。少し歩き疲れたなと思って、ちょうどいい場所があったので座って休んでいたんです。持っていたカンテラは足元に置きました。
記録者:なるほど。それで?
女性:突然でした。暗闇から、ぬうっと人の顔が出てきたんです。私もうびっくりしちゃって、叫んで。
記録者:人の顔ですか?
女性:はい。あ、えっと、子供みたいでした。子供だったと思います。顔が出てきたって言ったんですけど、顔だけってわけじゃなくって。子供が突然、こう、明かりに寄ってくるみたいにして現れたんです。
記録者:子供、ですか。どんな見た目をしていたか覚えていますか?
女性:おぼろげですが、尻尾が見えたので獣人の子のような……白い髪をしていて、藍色の耳のような角が生えていました。
記録者:なるほど。
女性:そのあと私はカンテラを持ってすぐ逃げちゃったんですけど。でもその子が、灯りをじっと見ていたことだけはよく覚えています。私が子供の頃の話ですけれど。
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以上の記録と、他の証言からも、ヨルは光に寄ってくる性質がある可能性が考えられます。
現在確認されているものは、カンテラ、外灯、星光石を用いた杖などがあります。
■■■=■■■■■■■著『ヨルについての研究報告②』より
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◆ヨル【illust/79224854】
◆pixivファンタジア Age of Starlight【illust/78509907】
2020-02-09 10:12:06 +0000