竜種や希少種の魔物のみを専門に扱う魔物商。
特に戦争中の国に好んで出向き、即戦力として強力な魔物を卸して戦況を掻き回す戦争屋(warmaker)。
中位以上の竜族はひとたび戦争に動員されれば単独で戦況を覆す事も多々あるが、なぜか取引を行う際に戦況が悪い方と取引を行う謎のポリシーがある。
そのために基本的には大国から嫌われており、『竜売り蝙蝠』と蔑まれている。
ハイペリア帝国がアステラ帝国によりその国土を大きく削られた戦争では、常にアステラ主力軍の進軍ルートにある国々に格安で強力なモンスターを卸し続けていた。
そのせいか、特にアステラの人間からの印象が最悪。
彼の取引の邪魔をした者は須く、魔物の大量発生や討伐難度最高クラスの魔物の襲撃など、天災としか言えない災難で街ごと消えている。
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その行動の根底にあるのは恒久平和の阻害。
戦争を行う国々のパワーバランスを均等に保つ事で、統一国家による戦争のない平和な社会の形成を防ぎ、なるだけ長く戦争状態を維持して人間を殺す事が目的。
新大陸の発見と十二の星光石が世界の版図を塗り替えることを懸念して、新種の仕入れの名目でルナス、アステラの妨害を企んでいる。(現在ハイペリアの国力が最も低いため)
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■Laurence Sullinvan Fitz-caraldo(ローレンス・サリンバン・フィツ=カラルド)
male / age ??? / height 171cm / weight 42kg(470t)
黒竜の特徴が顕れた見た目亜人。
長命種のため詳しい事情を知るものは誰もなく、種族は不明。
生まれは氷の大陸らしい。
実体重は470t(大型の鯨超え)だが、星光石に頼らない何かしらの方法で常時469,950kg程浮遊している。
ただし攻撃時の一瞬のみ、その体重をインパクトに乗せるため見た目以上の怪力。
浮き忘れた際は床が抜ける。
星光石なしで魔法が使えるが、(自身より)下位竜族のみに作用する隷属魔法と腐食属性に限られる。
名前は「小さな黒い目をした(Sullinvan)カラルド(carald)の息子(Fitz)のローレンス(Laurence)」
偽名。
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keywords
■隷属魔法(=竜嚇)
一般的に相手を従わせる隷属や魅了魔法とは別種の魔法だが、わざわざ言う必要もないため隷属魔法としている。その本質は生物学的、遺伝学的な潜在恐怖と生存本能を揺さぶる原初の咆哮。
ありとあらゆる生命体の進化の系譜、その根源の極北に潜む竜族の系譜に対して作用する恫喝で、本能レベルで使用者に逆らう気力を根刮ぎ奪うため、効力としては隷属魔法と同じ性質を持つ。
隷属魔法と異なるのはその使用条件。
一般的な魔法は精神力や護符、魔法防御で対抗(レジスト)出来るが、竜嚇はそれらでは対抗できない。ただし、その生命の知性レベルに応じて対抗力が上がり(理性が本能的恐怖を論理的に上回れば対抗可能)、必要な対抗値は遺伝的な竜性の保持比率で決定される。
人は高貴なる竜族の系譜から遠いため、一般的に人と呼ばれる存在への竜嚇による隷属は不可能。
例:
ペガサスは竜族の系譜の保持比率が高く、知能が低い→竜嚇可能
ユニコーンも同上だが、魔法も使用できて処女を選別するほどに知能が高い→竜嚇不可能
■腐食魔法
不朽不滅の至高銅(オレイカルコス)や精霊銀(ミスリル)すら朽ち果てる、邪竜の腐食ブレスを人間態で行使する際の人間界での偽分類。
成り損ないとして産まれたベルセリウムが、親からなんの役割も与えられなかったために得た役割がない象徴たるドラゴンブレス。
■ドラゴンブレス
一般的にドラゴンが吐く、あらゆる防御を打ち砕き人間を絶望の底に陥れる"ドラゴンブレス"を指す。
人は初めて"竜の口からの吐息(breath)"を見て、「ドラゴンブレス」と名を付け、竜族もまた「ドラゴンブレス」と呼んでいたためにそれが定着した。
が、竜族の指す「ドラゴンブレス」は"真なる竜の恩寵(Bless)"であり吐息ではない。
そのため、口以外の部分からも当然の如くドラゴンブレスは放たれる。
それを見誤った戦士が、竜の口ばかりを警戒して破滅するのはよくある事だ。
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■本体
雨夜の月 ベルセリウム:illust/79205733
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pixivファンタジア Age of Starlight:illust/78509907
-閃く蒼天の太陽-ハイペリア帝国:illust/78510077
第一章 新世界へ【pixivファンタジアAOS】:illust/79203778
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穴からは抜けた。
2020-02-06 17:24:12 +0000