記憶をなくした長耳の少年。
微かに思い出せるのは、大切な誰かにもらった愛情だけ。
誰かは、ダレだったのか。自分は何者なのか。
額の赤い石が光るたび何か大事なことを思い出せそうな気がするのだが、
目に映るすべてのものが珍しく、刺激的だから、失った記憶については後回しでいいかなと思っている。
■ハブ(Havu)
年齢不詳(振る舞いは子供っぽい)
身長120㎝
一人称:僕
二人称:君、あなた
■真面目で明るい性格。失くした記憶よりも好奇心を満たす方を優先している。
新大陸で見かける様々な生き物たちには勿論、大きな乗り物や他人の武器にも興味を示す。
「ぼく、旅に出て冒険するのが夢だったんです!…たぶん、そんな気がする!」
「うわー!すごいすごい!これどうなってるの?」
基本的に誰にでも丁寧な口調。興奮すると砕けた子供っぽい口調に。
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正体はある魔法使いの使い魔で幸運をもたらすとされるカーバンクル。
新大陸調査に胸を躍らせ、忙しく駆け回る主人の姿が何よりも好きだった。
だったのだが、ある夜主人は呆気なく死んでしまう。
金品と星光石目当てのならず者に胸をひと突きされたのだ。
亡骸に寄り添い、舐め続けた。
『あんなに希望に満ちていたのに、こんなのあんまりだ』
『ああ、せめて君の魂を、ワタシが海の向こうへ連れて行こう』
そうして、ヒトの血肉を取り込んだ獣はいつしかヒトのように二本足で立つようになっていた。
■お借りしました
ブライトベリー【illust/78954018】
星光石と走魔性【illust/78983393】
2020-01-26 12:29:18 +0000