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資本論が明らかにしているものは何か

資本主義的生産を行う社会では、その富は、商品の巨大なる集積として現れる。まさにこのイラストの建造物も、一商品の形を取って現れる。そして、様々な商品が市場で取引される。商品には、それぞれ有用性があり、それが商品の使用価値である。その中で、一つ極めて特殊的な商品がある。労働者の労働力である。労働力の使用価値は、資本家にとっては、商品の生産であり、かつ、剰余価値をも作り出すことにある。
資本はいかにして資本となるのか
資本はいかにして資本となるのか

労働力商品は、資本家が労働者から、賃金との交換で取引される。購入されたこの商品を使用するのは、資本家の自由であり、労働者が使用するものではない。資本家は、賃金以上の剰余価値をこの商品の使用価値から作り出す。長時間労働や、労働強化によって、賃金以上のものを獲得する。その剰余価値の集積が資本となる。資本は機械をも使用して、労働力商品の使用価値を高めるとともに、一層安価な労働力を求めて、女性や子供労働者を作り出し、賃金の高い成人男性労働者を街頭に放り出す。資本はますます大型で高速な機械を導入し、より安い労働力でより大きな剰余価値を追及する。そして資本間の競争もその剰余価値の追及の手段ともなり、資本の集中化、中央集権化が進行する。戦争も辞さない。武器と云う高額商品の消耗も激しく、忽ち陳腐化するため、兵器更新のための資本投入も一層激しくなる。貿易摩擦も激しくなり、世界の経済そのもの、労働者の生活そのものをも破壊する。社会福祉も、医療資本や介護資本の拡大化のために用いられ、年金が圧縮されることにもなる。日本では、非正規雇用と云う安い労働力を開発し、いまや3,000万人以上の非正規雇用労働者数となった。正規雇用の約半分の賃金と、正規雇用並みの労働時間で、働かされる。資本間の競争の他にも、資本が注力するべき事情が生じるのも、労働者たちの生活がいよいよ困窮に直面するたらであり、労働者の抵抗をいかに排除するかの対応が迫られる。いや、資本主義生産体制の社会、資本主義を守るためにも、峻烈なる階級闘争に直面せねばならない。決して維持できることはないまでも、反革命闘争に、様々な法と暴力装置をもって、かっての奴隷制度維持の反乱を辞すことはない。労働者の資本廃絶の闘いこそが。

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2020-01-08 11:30:21 +0000