星を見ていると、ふいに頬をつたう感触に気づく。そんな夜がたまにある蘇芳ちゃん、みたいな。『流星の双子』という副題なのに星にまつわるエピソードが少ないなと思っていたのですが、ラストで蘇芳ちゃんの部屋に望遠鏡があるのを見て納得がいきました。考えてみれば『DTB』における星空は喪失と憧憬の象徴。今を生き、憧れの対象がすぐそばいた彼女には星空を仰ぎ見る必要が無かったということなのでしょう。そして、だからこそ、ラストで望遠鏡をのぞき込む彼女の姿に、爽やかな「さよならっ!」に、言葉にできない切なさを感じてしまうのかな、と。最終回、良かったです。
2009-12-26 23:16:48 +0000