銀色の翼が風を裂き、プロペラの唸りが空気を震わす。
大勢の親子連れと航空ファンが見上げる青空に「天を翔ける花」は現れた。
//2枚目は飛行機のアップ、3枚目以降はメイキング。
以前投稿した「老雄たちに感謝の花束を」では多くの方々から嬉しいお言葉を頂きましたが、そんな中とある方からこんなリクエストを頂きました。「こばひろが描く“1930年代の飛行機”を観てみたい」と。
私こばひろ、飛行機も好きなので「喜んで!」と即決しました。……したは良いものの、鉄道ほどには詳しくない次第。持っている知識も、どっちかと言えば1950年代以降のコメットとかトライスターみたいなジェット旅客機寄りで、ウン、よく考えたらこれはちょっと大変だぞ。大変な題材を選んじゃったぞ。
ウチにある飛行機図鑑だけでは資料不足なので、ひとまず当時の旅客機を調べてみることに。航空技術進歩の過渡期だった1930年代、描欲(?)を刺激する素敵な飛行機がイッパイあります。だけどストラトライナーはちょっとベタ過ぎるか。フィアットの航空機は資料が少な過ぎて難しそう、いっそ架空のオリジナル飛行機描いてやろうか。イヤ……電車は得意だけど飛行機は難易度高過ぎました、宮崎駿さんじゃあるまいし。
結果、ユンカースJu-52(1930)をメルクリウス国内の航空会社[エア・ブロッサム]に所属させ、動態保存機として今も運航している……という設定で描く事に致しました。Ju-52のボディ表面にあるジュラルミン製の波型外板(コルゲート)が再現出来なかったとか、構図が中途半端になったとか反省点を挙げだすとキリが無いのですが、真心込めて描かせて頂きました。
ふじみのるさん、こんなので良かったでしょうか・・・
ひとまず今年の更新はこれが最後となる予定です。拙作をご覧頂いて下さる皆様、嬉しいお言葉を下さる皆様、いつも本当にありがとうございます。来年も、私こばひろをどうぞよろしくお願い申し上げます。
・・・飛行機またリベンジするぞ!
2019-12-15 05:58:31 +0000