❖素敵企画フェシーナの花々【illust/76345084】
※2/1 キャプション編集とストーリー編集が終わりました。
◆国を渡り歩いて旅するミスティーク 59歳/160㎝
一人称:ぼく 二人称:きみ (~ちゃん、~くん、~さん)
性別:男、もう一度確認、男です。
ステータスポイント:20pt(STR:0 INT:7 DEX:0 LUCK:13)
◆前期:ミスティーク【illust/77160007】(10pt)
前期開花相手:エスさん【illust/77478587】
前期開花相手今期:【illust/77944514
】「ぼくもエスのように人々に安心を与えてられるようになるよ!」
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2019/12/16
✿素敵な開花のご縁を頂けました…!✿
知識では咲かない感情の花を芽吹かせてくれた可愛らしい人
アルビレオ・アクスドルフ・レンテッラさん【illust/78221846】
自分が何者なのか知らぬまま、ただ知識を得る一人旅をしてきた。
けれど、人々に『安心』を与える旅をしていた友人と出会い、ぼくは初めて知識ではない『安心』を教えてくれた。
長くて短い二人旅はかけがえのないものとなり、一人旅に戻るのが寂しいと気づいた。
友人は今頃、どこで何をしているのだろうか。変わらず人々に『安心』を与えているんだろう。
ぼくは友人から『安心』を貰った、だから今度はぼくが『安心』を与える側になりたい。
それが、旅する新しい目的となった。
身体は本に記された知識や記録によって成長するが、心は影響を受けない。
ぼくは、『友情』とは違うなんとももどかしく、初めて自分の心に振り回されて、知識を得る旅…それどころじゃない状態になったんだ。
はじまりは、とある女の子に出会ったことからはじまる、そこからお話しよう。
◇
訪れた街は活気にあふれていた。
小さな村を転々としていたのでこんなにたくさんの人を見たのは久しぶりだった。
不安を感じさせない温かい安心が、町全体を包んでいるように思えるぐらい、人々は笑顔で談話や買い物も楽しんでいる。宿は見つけようかと考えていると、ふといかにも体調が悪く俯きながら歩く女の子に目が留まった。後を追うと、建物の陰で座り込んでいた。
どうしたの?と話しかけると、日の出…いや夕暮れの暁色に輝く一等星の大きな丸い瞳がぼくに向いた。
セーラー服の白いワンピースのようなデザインの衣装が藍色の髪…曙色いやとマッチしている。彼女の横に大きな鞄があることから、旅をしているの子なのだろう。
ボクの問いに彼女は、具合が悪そうにも関わらずこちらを気遣っているのか「具合が…あ、凄く悪いわけじゃないから大丈夫なんだけど。」と曖昧に答えた。
「うん、大丈夫じゃないよね?これを飲むといいよ」
ぼくはペンを取り出しそれをスポイトに変えて、背中に揺れる薄い羽根から癒しの効果がある水を吸い取り、彼女に差し出すと驚いた顔してスポイトとぼくを交互に見つめる。
「あやしいものものじゃない。これは『安心』を与えるためにあるものなんだ。だから害はないよ」
彼女の様子が癒されたと分かり、去ろうとした時「待って」とぼくの腕を掴んだ。
気になること全部を矢継ぎ早に話してきた彼女が、なんだか可愛く見えてふふっと声が出た。
「ぼくはミスティーク。国々を渡り歩いて旅するものだよ」
キャプション文字数関係で、NOVEL→【novel/14569215】
2019-11-16 17:36:09 +0000