【フェシーナ】移動民族ヴィルディガン【第二期】

アヤノ
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◆フェシーナの花々【illust/76345084


◆移動民族 ヴィルディガン
ヴィルディガン家の血筋の者が族長を務める、多種族から成る移動型民族。
食料や道具を売りながら、様々な国を渡る旅好きの集まり。
大昔に国を追放された集団が、放浪を続けるうちに一つの民族になった。
人の出入りは多くはないものの、抜けていく者は生きて行ける見込みがあれば、基本的に快く受け入れる。

◆所属について
みんなと仲良くしてもらえれば特に制限等ないのでご自由にどうぞ。
定期的に場所を移動します。
多種多様な種族が属していますが、褐色肌、黒い翼を有した者が多めです。

◆素敵な方とご縁を頂きました。
化石樹の里ミュルクウィズ イーヴァルディ・ベルヴェルクさん【illust/77832594

「命を蝕む化石化、化石…生命の遺物、どういった意志があるんだろう、森か、はたまた何者かの思念か、ああ、その依頼是非お受けしよう、いや実に興味深い。その森はどういった………ああ、いや、思慮に欠けた発言だ。すまなかった。だがイーヴァルディ殿、私はあなた方のその呪いを解くことに持ち得るもの全てを注ぎ、全力で臨もう。そして、しばらくの間、我々と生活を共にすることを許してはくれまいか。みな愛嬌があって優秀な者ばかりなんだ。」

悠々とこちらに足を進めてきた銀髪の男は、まっすぐで凛とした立ち姿、なんとも一族の長らしい風貌をした男だった。
だったのだ。

ハッと我に帰ったように、至極真面目な顔つきで淡々と自己紹介をはじめた男を見て、さっきのは気のせいだったのかも、と、思いたかった。
目の前の男は、あきらかにあれやこれやと意識の方向が動いていて、まともじゃあない。
純粋すぎるそれは、初対面といえど信頼するには十分だった。
だから私は、これはまずい、と、それを遮断した、気づかないふりをしたのだ。
今思えば無意識の自己防衛であったのだろう深く考えたくなかった私は、最短何日で出発の準備が整うかな、などとぼんやり考えていた。
そしてその矢先に、問題の男の左腕に、目が止まってしまったのだ。

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「おいまて、まって、イヴ!お願いだから、いかないで、私を置いていかないでよ!どうして、どうしてみんな。」
背中がやたらと重い、違う、動かないのだ、冷たい石と化していくそれは命を蝕む重さを感じさせた。
誇りだった、私そのものだった、しなやかで美しかった背の翼が、こんなにも無機質なものに成り下がった、こんなに惨めな気持ちになったのも初めてだったかもしれない。
だが私は生きなければならない、愛する人が命をかけてなし得たかったことを、私が果たさなければならない。
止まれ、止まれ。止まらないのなら、断つ。それまでだった。
私は最後まで諦めなかったし、森の中で、最愛の夫の言葉を否定し続けた。
「生きて、イーヴァルディ、返事をして。いやだ、いやだ」
溢れ出る涙で前が見えなかった。
言葉を残す彼を目に焼き付けなければ、違う、彼はまだ、まだ大丈夫だ。
様々な思考が駆け巡り、その全てが涙になったみたいだった。
軽くなった背中に気をやる暇もなく、目を閉じて動かなくなった彼を抱きしめ、自分が生きて帰るために、彼を助けるために、全ての感覚を研ぎ澄ませ、私は森の最深部から転移魔術を行使した。

「それを呪いというのだよ、イヴ。この私に最後の最後に君は呪いをかけた。本当にずるい人、私を振り回すだけ振り回して、最後は一人でいってしまった。君は本当に、眩しかった。好き、大好きだよイヴ。愛している。ばかだな君は。ばかだ、ほんとうにばかだよ。」

君は流れ星のような人だった。
見ているかい、イヴ、みんな笑ってる。
きみが、きみのその命を、私の最愛の人の命を引き換えにして、得たもので、きみが愛したみんなが笑っているよ。

未知ほど恐ろしいものはない、きみはそれをみんなの心から取り除いたんだ。あの日出会ってから、瞬く間に消えてしまったその光が、みんなの、みんなの光に。

そんなきみみたいな人だからこそ、あのとき私に伝えてくれたんだね、今ならわかるさ。
愛おしい人、すぐ答えられなくてごめんね。もうあの瞬間から、私はきみのものだった。
私を愛してくれてありがとう。

それでも、きみは、成し遂げた。
成し遂げてしまった。

ならば、私は、それに応えるだけだ。

◆族長 ハイヌ・コール・ヴィルディガン
20pt(STR:3 DEX:5 INT:9 LUCK:3)
25歳/169㎝/女

サバサバとした性格の魔術師兼鳥飼い。
人柄から周りからの信頼も厚く、また頭のキレがよく魔術師としても優れているため、流れるように族長を務めることとなった。
本人的にはあまり自信がない。
が、魔術とくに呪術に関しては譲れないものがあるらしい。
それでも陰気という皮肉を込めて、魔術師である自分のことを呪術師と名乗ったりする。

前期:10pt【illust/77133498
「私が族長になって早々に、ここを去ってそれきりだよ。彼の守るべきものが、民から、亡くした奥さん変わっただけさ。
いやあ単純に身体が衰えていくのを見せたくなかったんだ。精神は強いお方だったから、元気に一人旅を満喫しただろうさ。」

前期開花相手 享楽園マナリオ
ルイカさん【illust/77050293
「散々ヴィドからは聞かされた、あのお方の強運というものは、もう魔術か呪いの類なんじゃないかと思っているけれど、どうなんだろうね。
今こそ、叶うのならば、もう一度お会いして色々と話を聞きたいものだが…。
フフ、そうだ、遠い遠い昔、一度遊んでもらった。可愛い少女だった頃の私の、初恋相手なんだよ。」

当代 リヴィルさん
illust/77832672
「彼はどうしたってこう、どこまでも真っ直ぐなんだろうね。夜を見る私の目にはよほど眩しく映ってたまらない。
ただその原動力となっているものは、分かってあげられるようでなかなか難しくって、私も悩ましいさ。」
「おいリヴィル殿、あの方にたいそう可愛がられているみたいだな!
ひとつ、不運をぶつける呪いを教えてやるから、試してきてくれよ。私が噛んでるのは秘密な。」

◆既知関係も募集しております。

お返事は基本即日、2日以内にさせて頂きます。
不慣れなのでいろいろご相談させて頂くかもしれません。
よろしくお願いします!

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2019-11-16 13:21:22 +0000