~二等艦隊装甲艦シャルルマーニュの37mmリボルビングカノン砲座より艦隊旗艦ラ・ヴィクトワールを望む~
実は夏の絵だったのですが、制作に時間が掛かりすぎて気づいたら夏が終わっておりました笑
中央の艦はカクヨムで連載中の小説「鋼の鯨」(リンクは下部に記載)に登場する国家の一つ、カルヴァーナ王国 王立空軍第一艦隊旗艦:一等艦隊装甲艦ラ・ヴィクトワール。艦隊装甲艦は他国で言うところの戦艦/戦列艦である。
当時としては破格の23cm連装砲を5基も搭載した超大型装甲飛行船。
別名は双角(ツイン・バトルホーン)本来衝角(ラム)と呼ばれるべきものだが、この艦に関してはもはやツノというのが相応しい。上部に衝角を配置したのは当時主流であった空中艦の形式:装甲飛行船(艦上部に気嚢構造物がある)の気嚢を効率よく破壊するためであった。
きつく引きしぼられ美しい曲線を描くタンブルフォーム型の船体は十分な砲射角を得る代償に甲板面積を奪っていた。そのため上部構造物は上へ上へと積み重ねられ、ただでさえ気嚢によって背の高かった船体は違法建築のような様相を呈している。まさにTop Heavyだ!
そのため欠陥戦艦やら「グランドホテル」などという不名誉なあだ名もある。
それでも同世代最強格にして当時の最新技術の粋を結して建造されたこの艦は、イングラス帝国の新形式空中艦:飛空戦艦登場後、陳腐化しても多くの国民から愛され続け、祖国の空を守り続けたという。
手前の艦、今まさに我々が乗艦している二等艦隊装甲艦シャルルマーニュの妙な大砲は37mmリボルビングカノン。5本の砲身を持ち、ハンドルを回すことで砲弾を連続発射する原始的な機関砲だ。
もっとも、現実世界では早々にいらない子宣言を受けているのだが、創作においてそんなことはどうでもいい。要するにインパクト。そう、かっこよさが正義なのだ。
奥の艦に特に名前はないが巡航艦の一種であろう。当時としては最もメジャーな艦種であり、植民地艦隊や本国艦隊艦隊先鋒の中核を担う艦である。
武装一覧
ラ・ヴィクトワール
23cm連装砲×5
15.2cm単装砲×10(舷側下段&気嚢構造物上部艦橋下/後部)
13cm単装砲×13(舷側上段&艦底部)
47mm単装砲×16(艦底部全部/後部&気嚢構造物上部)
8mm機関銃 連装×7(気嚢構造物側面&上面後部)
単装×2(下部艦橋)
艦載航空騎 戦闘騎×2
観測騎×2
大型飛行ランチ×1
参考:フランス前弩級戦艦全般 戦艦オッシュ ディピュイ・ド・ローム
本作品は現時点で持てる全ての技術を投入して描いた渾身の作品であります。是非次作の完成もお楽しみに!Twitterの方が作品が早く上がりますのでプロフィール欄からフォローしていただくか、静秋で検索すると出てくると思います。
そして今回は塗りの練習のため背景差分があります!
そちらも是非ご覧ください!
差分リンク:illust/77253617
小説のリンク:https://kakuyomu.jp/works/1177354054891423098
2019-10-12 14:39:18 +0000