■企画元:フェシーナの花々【illust/76345084】
開催おめでとうございます。
2019/12/01 18:53 いただいたメッセージに返信いたしました。
2019/10/06 主催様より承認いただけました
■アステリマリウス
6代目元首 エメク・アステリマリウス
30歳/男性/177cm
一人称:私 二人称:あなた 三人称:彼/彼女
STR:2 DEX:6 INT:2 LUCK:0 (計:10)
「多くの命を奪った私達だ。せめてその数だけ花を育て、彼等を弔いたい」
***
「夜の裂け目」と呼ばれる渓谷を進んだ先にある小国。
大規模な谷底を利用して作られた国で、四方を切り立った崖に囲まれている。
元々はシャハルの一族で構成された暗殺集団に過ぎなかったが、参加していた戦争が終結して
行き場を失った者達が余生を過ごすために集落を作り、それがやがて国という形をとったもの。
湿度が高く、木々や苔がよく育つ土地なので木陰も多い。
対して花は育ち難く、国全体が鮮やかな色彩とは縁遠い。
国民の多くがシャハルの一族だが、全体の人口は少なめ。
特筆すべき名産は水。渓谷の方から湧き水が流れてきており、それが植物に良い影響を与えている。
月の光をよく浴びたその湧き水には多量な魔力が含まれており魔術師が好んで利用するため、
それを農作物と共に交易品として扱うことも多い。
一説によれば、アステリマリウスにおいて花が育ちにくいのはこの湧き水に含まれる魔力が
過剰なためではないか?と言われている。
時折、訓練されたシャハルの一族が傭兵として国外に派遣されることもあるとか無いとか。
■シャハルの一族
影と同一化する能力を持った種族。
影とよく似た黒髪と、黒い肌を持って生まれる。
かつてはその能力を利用して戦争で暗躍することも多かったが、現在はフェシーナ全域が
比較的平和になったことに加えて個体数が減ったことから慎ましやかに暮らしている。
平均寿命は200歳前後。
感情の振れ幅が小さい者が多いが、感情が無いわけではない。
与えられた役目を粛々とこなす働き者が多い。
■所属について
当国への所属を希望される方がもしもいらっしゃいましたら御自由にどうぞ。
企画で定められた手順を踏んでいただき次第こちらで承認いたします。
■開花について
❀素敵なご縁をいただきました!(2019/10/13)
命を根付かせてくれた無垢の人、クリスティアさん【illust/77210304】
「空からの客人とは、また珍しい」
町が騒がしいとは思っていた。見慣れた暗色を纏った民が連れてきたのは、真白の子供。彼は空を飛んでこの谷底の国へと辿り着いたという。
思考も言葉も、まだ幼い。いくらか話すうちに、このフェシーナという世界のこと、人間のことを殆ど理解していないことが分かる。その若さでの一人旅に関心もするが、あまりにも無垢すぎる危うさの方が気にかかった。
クリスティア、と名乗ったその少年を、我々は客人として国に招くことにした。
*
「あなたが知りたいことを教えよう」
空からの客人は、無垢である代わりに知識の飲み込みが早かった。学ぶ喜びを知っているのは良いことだ。だからこそ、この世界のこと、人というもの、その暮らしのこと。彼が知りたいと望むことは全て教えた。
アステリマリウスは国家としての歴史は短い。それでも確実に紡いできた営みを、彼に伝えた。
こうして、我々以外の者がこの国のことを深く理解してくれること。それこそが、私の喜びでもある。
*
「花が……、この国に、本当に……?」
これほどの驚嘆を、今までに受けたことがあったろうか。空からの客人クリスティアが、花が咲かないこの土地に一輪の花を根付かせた。無垢な少年によく似た白い花は、渓谷に吹く風に揺れて仄かに甘く香る。
アステリマリウスに巡る過剰な魔力はクリスティアの能力によって流れを調整され、少しずつだが穏やかなものへと変じていった。
クリスティアが何者であるのかは我々にも、そして彼自身にも分からないままだ。だが、それで構わない。彼がこの地に齎したものは、幸福の一欠片なのだから。
彼は紛れもなく、"幸福"そのものだ。
編集中
■その他
開花しましたが、既知関係は募集しております。お気軽にどうぞ。
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その際は再送いただけますと幸いです。
2019-10-06 09:58:11 +0000