漬けジャパリまん・1号店にて…。
「ブチハイエナさんから聞いたんですけど……他店舗が突如デミグラスソースを取り扱い始めたみたいなんですよ……ホッキョクギツネ店長……」
「うぅ……私がついつい口を滑らせてしまったばかりに……」
「店長、何か心当たりあるんですか……?」
「恐らく私が一度お会いしたあの方が勧めたんでしょうね……アードウルフさん、他に何か聞いてますか?」
「えーっと……聞いた話によると、まだ試作品の段階で正式にメニューには取り入れてないとの事でした……」
「それなら良かったです……」
「あと、会員制の“PREMIUM”と最近開店した“はなまる店”は大丈夫みたいですよ……」
「なるほど……さすがにPREMIUMは一般の方は来れませんからね……」
「ど、どうしましょう……店長……」
「漬けジャパリまんのコンセプトが崩れてしまうワケにはいきませんからね……プロデューサーのフルルさんにも迷惑かかってしまいますし……」
「何か……解決策はありますかっ……?」
「いくつかメニューは存在しますが、やはり正統派の漬けジャパリまんは……この“ホワイトソース”以外考えられません!メニュー化してしまう前に、全店にFAXを送って周知します!」
「店長、お願いしますっ……!」
「あの~、ホッキョクギツネ店長……」
「キンイロジャッカルさん、心配しなくても大丈夫ですよ!店長の私を信じてください!」
「いや、そうではなくて……」
「どうしましたか?」
「そろそろ昼休憩入りますけど……いいですか?」
「キンイロジャッカルさん、冷静なんですね……」
「でも、万が一何かあったら“接客のプロ”である私に任せてくださいね……」
「接客のプロ……?キンイロジャッカルさん、接客の歴ってどれくらいなんですか……?」
「まだ1ヶ月目ですね……」
「とりあえず昼休憩入りましょうか……キンイロジャッカルさん」
2019-10-01 21:34:54 +0000