ノーザリア北部山間の河川〜海域に生息する歩行型のシャケ。
全長1m〜2.5mほど。大型の群れを形成する。
餌は口に入る程度の大きさの水生生物。
その大きさ故に漁師(猟師)が返り討ちにあうこともしばしば。
〈生態〉
海中での回遊期間は他の鮭と見分けが付きにくいが、産卵のために川を登る際に強靭な脚が生えてくる。
脚が生えてくる理由については学者の間でしばしば論じられており、地元の人間には「凍った川の上を歩くため」だと信じられているという。
産卵を終えると再度海へと走り出す。
この生態は“シャケ・スロン”と呼ばれ、生き残った個体はより強靭な肉体を得て再度産卵にやってくる。
産卵は数年に一度、個体として最大で4回ほど繰り返し行われる。
はぐれて命を落とした個体が暖候期にチルド化して発見されることがある。
〈味について〉
身にはたっぷり脂がのっており美味。脚は身が締まっているものほど美味いとされている。
山間部に住む人々は産卵期を狙ってこれを狩り、貴重なタンパク源として重宝される。
〈文化との関わり〉
産卵期に群れで河川を駆け上る様子は“シャケデン”(地元の言葉で「鮭競争」の意)と呼ばれる。
近隣の村ではどの個体が一番に頂上へ辿り着くかを賭けの対象にされることがある。
祭事には頂上へ一番に辿り着いたシャケを仕留める力試しが行われ、シャケ相撲に勝ち抜いた者には討ち取ったシャケまるまる一匹が与えられる。
〈民芸品として〉
ノーザリアタテガミグマと戦い、奇跡的に勝利した姿を象った“木彫りのシャケ”が有名。
木彫りのノーザリアタテガミグマ【illust/73634182】とあわせて縁起物として扱われている。
「足腰の健康」「踏ん張りがきく」「下剋上が叶う」など、さまざまな願掛けに使われ、地元の人間に愛されている。
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◆お借りしました
ノーザリアタテガミグマ【illust/73170339】
オーラリア方面に物産が欲しいという声を聞いて生まれた生き物です。
ラフをあれくさん【user/4179269】にご提供していただきました。
素敵なラフをありがとうございました!
◇◆企画元様
pixivファンタジアLast Saga【illust/72934234】
(期間終了済みです!!!)
2019-09-21 15:25:51 +0000