こちらの企画様の3期【illust/74389775】です。
□姫里(きり)
□種族:ひかるポポッ/コ
「ウチは姫里。カリキ/リにお金かりっきりや!なーんてな!にひひっ♪」
誰にでも「好き」と言って本当の「好き」をあまりよく知らないやんちゃなひかるポポッ/コ。
ギャグを多用するが、滑っている自覚がない。ただただみんなを笑顔にすることに必死なだけである。
□渓谷の国所属
□こうげき 1
ぼうぎょ 25
とくしゅ 17
すばやさ 12
合計 55
□素敵なご縁に恵まれました!
リータさん【illust/76817905】
「おっとぉ、ごっつかわええポケモンはん!お名前聞かせてくだはいナ/ットレイ!」
「そーかそーか、リータっちゅうんやな!かわええやないか!」
「ほうほう、悪い手癖ねぇ……それって他のポケモンの心も奪えるんちゃう?なんにせよ、悪いことばっかやない思うで!現にウチはあんたのこと好きやしな!」
「あっ、このブローチは……!落とし取ったんかー、いやー気付かんかった……え?違う?思わず盗っちゃったから返したい?そうなんや!全然気づかへんかった!すっごいなぁ!木ぃの上にかかった風船とか、知らん間に返せたりしそうやで!それにな、ウチ、正直に返してくれたんが嬉しいねん。他ポケに悪いことして、謝るんてな、なかなか勇気がいることや!だから、ウチはあんたのこと尊敬するわ!やっぱりごっつええポケモンやわ、リータは」
「そ、そのな、なんか、最近変やねん、リータ見とると、胸のこの辺りがぽかぽかするっちゅーかな、ぎゅーっとなるっちゅーか……」
「皆をずっと笑わせたいって、そう思てたんやけどな、今はリータ、あんたにわろてほしい。こ、こーいうのは、よー分からんと思っとったんやけどな……あんたとおるうちに、これなんやなって、気付いたんや。ウチ、あんたが、あんただけが、好きや、リータ」
息子:パルゥくん【illust/77127629】
「お、パルゥはいっつもおもろいなぁ!さすがはうちの子ヤンヤ/ン/マ!」
「そうや!いっつもわろとったらな、きっとええことあるケ/ンホロウやで!」
娘:音姫【illust/77320188】
「泣くのはな、悪いことやあらへんよ、でもな、やっぱり笑顔が一番ヤ/ングース?」
「音姫もやーっと、笑顔、増えてきたな、その縁、大事にしんサ/イホーン!」
母:りぃさん【illust/76009582】
「りぃ母さんは偉い恥ずかしがりやなぁ!言うて、ウチかて大事な子ー出来たら分からんけどな!なはは!」
母:姫花【illust/76034129】
「ひめかーさんはウチよりおっちょこちょいノ助やなぁ!ウチかて本家には勝てへんわ!え?馬鹿に?してへんしてへん!そこがかーさんのかわええとこやろ?」
妹:ミルロさん【illust/76559366】
「ミルロはあんた、まーた口説いとるん?いやいやいやそうにしか見えへんで?本当は……そんなあんたが一番かわええんやけどな?……なーんて、そういうことはお相手さんに言うてもらいー!なっはっは!」
◆黄昏の時
浮いている自分には揺れなどは感じられないが、異変が起こったことは、誰が見ても明白であった。
割れた地面。流れ落ちる岩石。
(ひめかーさん……)
ちらりと、脳裏によぎった母の影を探し、岩を縫うようにして飛ぶ。きっと、きっと生きてはるよね……
旅好きの両親のことだ、きっと一緒に避難しているに違いない。もしくは、知らずに別の国におるかも……。
それでも不安で胸が押しつぶされそうになる。ウチはどうしたらええ……?なぁ……r
「あぶないっ」
見ると、さっきまで自分が浮いていた場所に大岩が落ちてきていた。
そして、ウチの隣には、リータがいた。
何か言っているのは確かだが、轟音で何も聞こえてこない。
「ウチ、ウチ……」
手を引かれるままに走り出す。ああ、きっと、きっと。
やっと渓谷を抜けて天空の国に辿り着いたころには、渓谷の国は跡形もなかった。
リータを抱きしめて、ウチはお礼を口にする。
「助けてくれて、ありがとう…っ……リータは、ウチの、ヒーローや……」
しかし、両目から、ぽろりぽろりと抑えきれない涙がこぼれる。
残り少ない日の光が二匹を照らす中、ウチは、ただ、泣くことしかできなかった。
*姫里はリータさんに連れられて、天空の国に移住しました。
2019-09-19 06:22:47 +0000