「…この涙に意味なんてない、お前は自分の心配をしろ。」
こちら【illust/75061203】の企画様に参加させていただきます。
☂Lenny=Parapluie レニー パラプリュイ
男/21歳/175cm/ココロの魔法使い
一人称:俺 二人称:お前、呼び捨て、~さん(年上)
▶涙を傷薬に変化させる魔法
一度の涙で一部分の傷を癒せる程度の量しか作り出せないため、治したい傷の範囲が広いと魔法の使用量も多くなる。
それにより、パラプリュイ家は代々感情を失うスピードが早めである。
素敵なご縁を頂きました(7/28)🌻
☀︎[晴れ時々雨]リケ・エルダール君【illust/75831850】
「仕事中だ、心配は金輪際必要ない。」
ーどういうことだ。
王国ドゥーシャから、いったいどんな魔法使いが来るのかと思ったら… まだ、子供じゃないか。一体何を考えて…何?20歳?
「…見た目で判断して悪かった。 なんだ、お前の方こそ驚いた顔をして。…レニー=パラプリュイだ、好きに呼んだらいい。」
「煩い 朝は苦手だ… ーーって 待て、勝手に行くな!お前はそうやってすぐ怪我を増やすだろ!一緒に出るからそこで座って待ってろ!」
朝から晩まで喧しい奴だ。しかも、戦場だろうが日常だろうが、何でも思ったら直ぐに突っ走るから目が離せない。(やっぱり子供じゃないのか…。)
だが、不思議と嫌な気はしなかった。
むしろ山の天気のようにコロコロ変わる表情は、見ていて面白い。 あと、意外にも彼奴は料理が上手い。料理の味の違いなど、もう何年も分からなかったが…。彼奴の作るオムカレーとかいう卵料理は確かに、美味しかった。
…毎日作って欲しいと伝えたら、何故か変な顔をされた。
☂☂☂
「人助けは良い事だ。 だが…お前が傷つくのは良い事じゃない。お前は色々な所に知り合いや仲間が沢山いるから、その分、怪我をしたら悲しむ人も沢山居るだろう。 ーで?何処を怪我した。治すから早く見せろ。」
お前の事を知れば知るほど、目が離せなくなってきているのは何故だろうか。
大したことない些細な傷だって、気になってしまう。俺も、お前が怪我をしたらココロが騒ついて…落ち着かない。
「ーそんな事はない。 俺だってお前にいつも助けられている。お前がいなければ、俺は…」
町の人達があんなに優しいなんて、知らなかった。森や海には美しい物が沢山あると、知らなかった。 晴れの日は気分が良いし、雨音を聞くと癒される。そして、誰かと一緒に食べるご飯は美味しいと… そう思えたのは、全部お前が居たからだ。
「攻撃魔法も覚えたい。どうやるのか教えてくれ。…全部擬音はやめろ!それでわかる奴がいるか!」
(そうすれば、お前が魔法を使わなくて済むだろう)
「美味い。確かに、前より美味いように思う…
明日も来るんだろう?これが食べてみたい。」
(まだまだお前と食べてみたいものが沢山ある。 だから明日も、明後日も…)
変わらずに
その太陽のような笑顔で居てほしい。俺の魔法で傷が癒えるなら、いくらでもお前の為に泣いてやる。
「俺と生きろ、リケ」
☁︎☁︎☁︎
「…何故泣く、俺はまた何か間違えたのか。」
リケを泣かせてしまった。これはもう今すぐにでも崖から飛び降りたい気分になったが…全力で止められたので変わりに涙を拭うだけでやめておいた。
(…何を当たり前の事を?お前さえ良いなら俺は朝も昼も夜も食べる気で…)
「ーっておい!何処に行く!そんなに走ったら転ぶだろ!!リケ…?」
ー笑った顔?
俺は今、笑っていたのか。 自覚はなかったが…リケの言葉を聞いてから、ココロがどんどん熱を持って、温かくなっていくのがわかる。
(お前は俺の笑った顔が好きだというが、俺を笑顔に出来るのは世界でお前1人だけだ。)
…本当なら、走って追いかけてやりたいけれど。 どうせ、またお節介で余計な事でも考えたんだろう。いつも色んな奴にヘラヘラしてるから、偶には俺の事だけで頭がいっぱいになっておけばいい。
「また明日、リケ。」
(明日会ったら、逃げてもひっ捕まえて全部伝えてやろうと思う。)
ー雨上がり、水溜りに映った顔は確かに笑っていた。
☀︎☀︎☀︎
申請について老若男女問わず、相性重視で考えています。関係性やエンドも過度なグロ表現以外特にNGはありませんので、色々とご相談させていただけると嬉しいです。
有り難くも申請いただけた場合は即日~3日以内にお返事致します。
何か不備や問題等ございましたら、お手数をおかけしますがご指摘のほどよろしくお願いいたします。
2019-07-14 09:23:09 +0000