ﾋﾊﾞﾘｯｸｽ漬けジャパリまんの店にて…。
「あっ、オイナリサマいらっしゃいませ～」
「こんにちは～、すっかりこの店の常連客になってしまいましたね、私……」
「いえいえ、この店に来てもらえるだけで感謝感激です！」
「集客はどうですか？」
「“フルルさんプロデュース”をアピールしたので、以前よりお客様の入りが良くなりました！」
「それは良い事ですね……あと、今回は差し入れを持ってきましたので、良かったら食べてくださいね」
「ありがとうございます！オイナリサマお手製の稲荷寿司なんですね！」
「稲荷寿司とは言っても、ただの稲荷寿司ではありませんよ」
「何か違うんですか……？」
「よろしければ食べてみてください」
「はっ、はい！」
もぐもぐ……ｼｬﾘｯ
「ん……？なんですか？これ……」
「おや？奇しくもホッキョクギツネが食べたのは“当たり”の稲荷寿司ですね」
「当たり……？」
「酢飯の代わりに、かき氷を詰め込んだ稲荷寿司を3つほど入れてみたんですよ」
「なんかヒンヤリすると思ったら……かき氷が入ってたんですね？」
「本当は全部かき氷入りにしようと思っていましたが、さすがに飽きると思いましてね……遊びの要素も交えて3つのみ入れました」
「失礼かもしれませんが、かき氷入りには何か意味があるんですか……？」
「そうですねぇ、実は私にとって……いや、私達にとっての“○○お手製”の記念すべき第一弾なんですよ」
「第一弾？」
「その第一弾の味をホッキョクギツネに是非とも味わっていただきたくてですね……」
「オイナリサマ、何故そんなに優しいんですか……？」
「やはり常連客ですので……いち常連客として、“同じキツネ”として、こちらの店には期待しているんですよ」
「オイナリサマ……本当にありがとうございます！！」
「色々と大変かもしれませんが、頑張ってくださいね……応援してますよ」
「あっ、私から一つお願いがあります！！」
「はい、なんでしょうか？」
「せっかくなのでオイナリサマもここで働きましょう！！」
「いや、私はこっちの都合とかありますので……」
2019-06-25 22:11:48 +0000