また別の世界線より

makopy

書き残しておく必要がある。書いておかないとそのうち忘れてしまうだろうし、
あの時見たことは重要だと思うからだ。私にとって重要という意味ではない。
私はもう戦えない。「アレ」は私たちの手に負えるモノではない。
装備も食料も仲間も・・・。
私にはただ「絶望」残っていない・・・。「死」を待つだけだった。
だが突然得体の知れない、あれは「ゲート」とか「ワームホール」とか、
そんな類のなにかだと思うが、そこから「少女たち」が現れた。
自分の気が狂ったのかと思ったが、如何やら現実らしい・・・。
少女たちのうちの一人が自分たちの持つ僅かな救急セットと食料をくれた。
更には、非科学的だと思うがその少女が私に手をかざすと忽ち傷が回復したのだ。
私は少女たちに何者なのかを尋ねたが、ただ「世界を再起動しなければならない」とだけ言った。
少女たちは世界のほとんどを作り直せる術を知っており、少女たちの多くの仲間も戦っていると言う。
事件を収束させて、壊れた都市を再建し、最終的には物事を全てかつてのように戻すことが出来ると。
私はただ座り込み、唖然とし、少女たちを見ていた。
君たちはおかしいぞと言ってやった。これを忘れる人間なんていないと。
全てを元通りにすることなんてできないと。少女たちの一人が止まり、私を見て、笑った。
「なぜ出来ないと思うんです? 私達は前にもやったんですから。」
「人類は恐怖から逃げ隠れていた時代に逆戻りしてはならない。」
「人類が健全で正常な世界で生きていけるように、他の人類が光の中で暮らす間、
私達は暗闇の中に立ち、それと戦い、封じ込め、人々の目から遠ざけなければならない。」
少女たちがおかしいのか私には解らないが、今は信じるしかない。
私は少女たちが用意した「ゲート」のようなモノを使い避難すよう言われ、「ゲート」を潜った。
どうか、あの娘たちが「アレ」を止められるように。あの娘たちが無事に任務を終えるように。
あの娘たちがこの世界を無駄死で終わらせないように。
あの娘たちに幸運を。希望を信じる物たちに敬礼を。
私は決して忘れない・・・。

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2019-06-18 11:46:10 +0000