White-Haired-DevilⅢ.

獄情!!めたボメ師団長

「俺の車を運転しろ‼」「狙われてるのか‼」「こっちも狙ってるンだ‼」・・・いや今朝は雨も降りましたが、吹く風の強さの方が厄介ですわ。まあ週末に天気が崩れると云うのは予報通りでしたが昨日の土曜日の午前中は曇り空乍ら降雨は無く、比較的過ごし易いと云えた哉?そんな日の事ですわ。まあ雨の降らぬ内に床屋にでも行っておこうと思い、歩道を歩いて居りましたのよ。やがて其の行く先に1台のトラックが視認されましたわ。どうやら道路沿いの店の工事関係の車輌の様だ。其のトラックが歩道を塞いで居ったので、已む無く一旦、車道の方へ迂回する羽目に陥りましたわ。未だ其奴等は現場に到着したばかりの様だったが店の方で屯して何やら工事内容の話をして居ったわ。其の時点で迂回等を案内する立て看板等は設置して居らぬ有様よ。全く順序が逆ぞよ。先づ優先す可きは工事とは無関係の歩行者の安全で在ろうよ?其の様な基本中の基本の大原則すら実施出来ぬ程度の者共が大型車を用いて歩道を通行止めにするとは、とんだ慮外者よな。其の道路は小学校と中学校にも近く、児童等も良く通行する道路で在る。其れにも拘わらず安全対策を後回しにするとは、其れでもプロの工事業者なのかしらね?全く困ったものさ。いや、って言うか、店側の駐車スペースに停めて置けって話さ。どうにも物事を自分達優先に考え過ぎさね。まあ其の件は一旦、措いて、さて第560作ですわ。いや其れはさて措き、差分乍ら小池一夫先生顕彰画最終章とさせて戴きたく存じます。10作を執筆するのに約2ヶ月程掛かりましたが、此の10作を以て十点鍾、即ちテンカウント・ゴングに見立てて、改めて一時代を築かれし原作者への弔意に代えさせて戴きたく存じます。いや其れにしても小池一夫先生の偉大なりし処とは、御存じの通り、かの『劇画村塾』等に見られるが如く、唯、自作を執筆する許りでは無く、次の世代へと『漫画』の道を伝承せんと図りし点で在ろう。仲々に志したとしても出来得る事でも御座いますまいよ。将に漫画史に遺る偉業と云えよう。いやはや。さて折角なので『傷追い人』本編の内容に関しても若干述べましょうかしら。実の処、どうしようも無く、印象に残って居る場面が御座います。いや、場面と云うか、台詞哉?其れは第2章黄金鬼第3話『二人でパシエンシア』編の初回に於けるカラット先生の小屋を訪ねた場面ですわ。カラット先生は茨木圭介の恩人だが作中に登場した時点では2年前から既にして故人。復讐に燃えるリオ・バラキがブラジルに渡って以来、心を許した数少ない人達の内の一人で在った。生前の行ないについては台詞で語られるのみだが、あの圭介が、いつか恩返しをしようと思って居た程の人物で在った。其のカラット先生の日記の最後には「寒い」とだけしか書かれて居無かったと云う。ブラジルで「寒い」とは5月から6月頃の『アンデスおろし』の影響で在る。昨今は日本ですら1日の内で気温が激しく変化したりする事も在るが、其れを更に大規模にしたものだろう。此の『アンデスおろし』に際して出逢ったクモザルが圭介と夕湖を首狩族のヒムロ族との闘いに導く訳だが、其れは一先づ措いて、筆者がどうにも忘れ難いのはカラット先生の最期の言葉で在る。然ふ「寒い」と云う言葉で在る。筆者が暮らす日本海側は昨今は割と暖冬傾向なれど、其れでも矢張り冷え込む刻は仲々に激しく、将に凍えんばかりとぞ思う。実際、去年の1月から2月に掛けての『ドカ雪』は6年振り位の大雪だった様だが何とも苦しき日々だった。然うか、もう1年半位以前の出来事に成って仕舞うのか?いや、其の件も今は一先づ措いて、まあ、何にもせよ、凍える様な寒い日々が続くと不意に思って仕舞うのですよ。己の最期の言葉も「寒い。」に成るのでは無いだろうかってね?いやいや変な話に為って仕舞うやも知れぬが、何と云うか、最期の刻が来て、色々と去り際に気障な台詞の一つや二つも吐きたいと思わんでも無いが、きっと何一つとて名言を遺す事も無く、唯、唯々、只管「寒い、寒い。」と呪文の如く繰り返し呟き乍ら、最期の刻を迎える、と云う、そんな己を思い浮かべて仕舞うのさ。我乍ら奇妙な話だと思わ無くも無い。いや実質的には全く奇妙でも変でも無かろうし、他者の理解や共感とて不要なのだろう。いやはや、何と云うか、まあ、ついつい冬の頃にはそんな風に思って仕舞うのさ。まあ既に現実的には初夏なのだろうが、心は常に冬なのかね?

#傷追い人

2019-06-16 01:20:02 +0000