「その、何か……?」
「何か変わったか、ですか。そうかもしれません。悩みが少し、晴れましたから」
「じ、自分でもわかってるんですよ? なんというかこう、浮ついているというか……
……でも、嫌な気分では、ないんです」
2018夏【illust/68810474】
2018冬【illust/72103341】
名前:萬祢山 悠狸(まねやま・ゆうり)
玉鋼学園2年・身長156cm・東軍
:大人しく物静かな雰囲気を持つ少女。
最も大人しいのは言動ぐらいで、その実活動的な性格。
黙っていれば美人、とは双子の兄の言。
二年生に進級し、身長がちょっとだけ伸びた。
前回の闘乱祭においてに兄との対峙、その後の帰省を経て、
甘え下手なりに多少素直になり、本心からの笑顔も増えた。
まずは形から、と友人からもらった布を用いて
髪をポニーテールに縛り、気分から変えていこうとしている。
右目を余り晒そうとしないのは以前通りだが、
以前のように露骨に不機嫌になる事は減った。
少しだけ素直になった影響かやや浮ついており、
半年前とは別ベクトルで『隙』が増えた。
ただ、半年前のような焦りと不安からのものではないからか、
当人はそれらの『隙』を好ましく思っている。
ただ恥ずかしいとは思っているらしく、
そう言った面を見せてしまった際は狸面で顔を隠して縮こまる。
心剣:鳴釜守鶴(なりがましゅかく)
能力:音響操作
金色の刀身を持った、中国武術の武器『圏』のような形状の心剣。具現化タイプ。
前回において自身が前を向くようになった影響を受け、かつてとはまた違う形に変化した。
音と震動を操る能力を持ち、多彩な応用が可能な多様性を持つ。
以前と同じ自分で会ってはいけない、との思いから、
日常生活においては出来るだけ持ち歩かないように心掛け始めた。
・家族
萬祢山 狐堂
2018夏【illust/68808509】
2018冬【illust/71918694】
2019夏【illust/74774150】
「お兄さま、その、あの……手を、繋いでくださいませんか」
「からかって慌てるお兄さまも良いですけど、前を向いているお兄さまも、素敵ですよ?」
「その、先輩さんとはその後どのように……あ、いえ、嫉妬など、けして。
…………すこしだけ、しておりますけど」
双子の兄。常日頃はからかいの対象にしては怒られているが、
現在はからかいはやや控えめになり、甘え下手なりに甘えるようになった。
兄の恋路を邪魔する気は毛頭ないが、それでも多少嫉妬はしている。
自分だけを見て欲しいとは言わないが、たまには自分の方を見て欲しい。
そんな事を考えている自分に、驚き半分、恥ずかしさ半分。
・文字数限界により友人関係はこちらnovel/11232657に移しました。
2019-05-28 15:32:29 +0000