企画元:こうかいのたび(illust/74328396)
「…ヴァルディはどうすんだ? この船、上から下までいろいろあるっぽいし、人もかなりいるから、見て回るだけでも楽しいと思うぞ」
円治はそう言うと、同様にカレーを食べ終えていたヴァルディにニカッと白い歯を向ける。共に名乗り、食事をしたとはいえ素性をよく知らない男にここまで笑顔を向けられるものなのか。目先の事が楽しければ笑うと話していた彼を、ヴァルディは些か不振に感じた。
同時に、小折山円治という男の性格を少しばかり羨んだ。彼のような明るさが自分にもあれば、もっと彼女を笑顔に出来たのではないか。女々しくも、出来なかったことばかりが思い浮かぶ。
円治の言葉通り、この船には予想よりも多くの人物が乗船していることをヴァルディは知っている。ここで彼と別れ、また違う人物に話を聞くのもいいだろう。しかし、ヴァルディは目の前の男が気になった。不審を感じながらも、羨むような性格のした男が生きた世界に興味が湧いた。だから。
「そうだな。ならば私は貴殿に着いて行こう。道中、コオリヤマの世界の話を聞かせてほしい」
ヴァルディもまた、柔らかい笑みを返した。
▼ヴァルディは円治と共にショッピングモールに移動した
▼ヴァルディは現代日本の情報を手に入れた。
『円治と軍人・カレーと記憶』(novel/11141497)より続かせていただきました。
長らくお返事が出来ず、またイラスト一枚という短さになってしまい申し訳ございません。
・食堂からショッピングモールに移動する(そして円治さんとお別れするまでの間に)円治さんの世界の文化についてお聞きしました。上イラストはそのイメージです。勝手に円治さんを現代日本の人物と断定してしまった上に、ヴァルディに話すという勝手な行動をさせてしまい申し訳ありません。不都合ありましたら、パラレルスルーするしてください。
・この時、ヴァルディも自分の世界について説明していると思います。彼の世界文化についてはまた別日に作品化する予定ですので、この時にその情報は知っていたという体になっていただいて問題ありません。(こちらも強制ではありません)
・少し前より、Pawooにて作業進捗を再開しています。なるべく更新していきたいと思っておりますのでお時間あるときに覗いてみてください。
お借りしました。
小折山 円治さん(illust/74496598)
笑顔素敵すぎませんか……
新しく入る知識になかなかついていけない(illust/74480268)
2019-05-25 12:18:00 +0000